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くまごろうのひとりごと

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経尿道的前立腺切除術

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使い使い捨ての尿道カテーテル(... 使い使い捨ての尿道カテーテル(直径約6ミリ、全長406ミリ)
2月25日夜、くまごろうは突然の排尿困難に襲われた。膀胱は満杯なのに排尿出来ず、やむを得ずトイレで一晩過した。翌朝娘に病院の緊急治療室に連れて行ってもらい、尿道カテーテル挿入により排尿が可能となった。以前から話には聞いていたが尿道カテーテルは亀頭から尿道を経由して膀胱まで直径約6ミリの管を挿入するため、挿入時は激痛が走った。尿はカテーテルから足に設置したバッグに排出され、適時内容物をトイレで廃棄する。就寝時は容量の大きなバッグを膀胱より低い位置に設置する、
 
くまごろうは高齢男性の例に漏れず15年ほど前から前立腺肥大による頻尿の気があり、かかりつけ医の勧めで頻尿改善薬タムスロシン0.4mgを毎日服用していたが、ここ数年、時々極端な頻尿や残尿感に襲われる日もあり、いずれ尿道狭窄改善のため前立腺の部分的切除が必要とは覚悟していた。
 
緊急治療室でのカテーテル挿入はあくまでも排尿困難に対する処置で、その原因である排尿困難に対する処置は未着手だ。そのため泌尿器科専門医による診断と処置が必要だが、驚いたことにシアトル地域では泌尿器科専門医が不足しているようで診察を受けるまでに3~6週間待ちと言う。毎週レニアで一緒にゴルフをラウンドしている仲間に病状を伝え、当分ゴルフは休むと連絡した所、地獄に仏とはこのことか、元乳がん外科医の仲間が同じレニアのメンバーで泌尿器科専門医がいることを思い出し、すぐに連絡を取ってくれたところ3月1日に診察してくれることとなった。
 
この専門医によれば長期間の尿道カテーテル装着は苦痛でもあり日常生活に著しく支障をきたす、ということで直ちに尿道カテーテルを取外し、内視鏡により尿道、膀胱などの検査を行った。尿道カテーテルを取外しても排尿困難は解決していないが、その際は使い捨てカテーテルを自分で亀頭から尿道に挿入し膀胱内容物を排出する指導を受けた。同日夜半、下腹部が張るため使い捨てカテーテルを使用したが、挿入前は緊急治療室での激痛が脳裏をよぎり躊躇したものの、このままでは寝ることすら出来ないと決行した。実行してみると痛みは緊急治療室の時ほどではなく、多分前立腺肥大による尿道狭窄部通過時にヒリヒリとした痛みを感じる程度であった。400ミリもあるカテーテルを300ミリ以上挿入すると尿が膀胱より排出され、下腹部の張りは解消した。以後使い捨てカテーテルを毎日2本使用し3月6日に専門医との2回目の診察を迎えた。専門医の診断はくまごろうの予想通りで、3月8日に経尿道的前立腺削除術(Transurethal Resection of the Prostate - TURP)を施術してもらうこととなった。なお日本ではこの手術の場合2、3日の入院が必要とのことだが、くまごろうの場合は日帰りの手術となる。
 
3月8日、手術を行うValley Medical Center(Renton, WA)に午前11時にチェックインし、諸手続きの後に準備室へ導かれる。心電図や血液検査など各種術前検査実施後、1時40分頃に手術室へ。全身麻酔により無意識のうち2時30分頃には手術完了。3時頃意識が戻る。術後の注意事項や投薬の説明を受け、5時頃病院を後にした。当日はまだ麻酔が残っており食欲もなくそのまま就寝。再び尿道カテーテルが装着されており、術後3日間は自動的に排尿が行われている。同行した娘の話では専門医はほぼ毎週このBipolar TURPを執刀しておりこれまでに1000回以上の経験とか、ベテランの専門医に出会えたことに感謝。
 
3月11日午後3時、自身でマニュアル通りに尿道カテーテルを取外すが、痛みは激しくはないものの血尿。術後は炎症防止の抗生物質、痛み止めのペルコセット(Percocet; Oxycodone-Acetaminophen 5 – 325mg)、タムスロシンを服用。尿道カテーテル取外しの後、血尿は徐々に治まり量は少ないが自力による排尿が可能となった。痛みはほとんどないが、着席するなど患部に荷重がかかるとやや痛むので、座る時はゆっくりと行動する。
 
術後1週間が経過し、以前の生活に戻りつつある。まだ激しい運動や患部を刺激する動きには注意が必要だが、昨日は2.5キロ歩いてみた。本人もゴルファーである専門医は1週間経てばゴルフは解禁とのこと、大事をとって最初のラウンドは術後12日目とする。現在頻尿は完全には解消しておらず、1~3時間ごとの排尿で夜中も数度トイレに行くが、いずれは頻度が減少していくことを期待している。
 
因みに泌尿器科医を紹介してくれた元乳がん外科医の娘はくまごろうの娘の同級生で高校のマーチングバンドでも一緒だったとか、世間は広いようで狭いものだ。この元外科医はくまごろうより5、6歳若いがラウンド中に誰かにバーディーが出るとみんなでバーディージュースと称しウイスキーをショットグラスで一杯やる。くまごろうはビール、ワイン、酒は好きだがハードリカーは長いことやっていなかったが、悪にはすぐ染まるせいかすっかりバーディージュースが病みつきになり、自身でもフラスクという金属製のウイスキー携帯ボトルを購入し、カナディアンクラブを入れてラウンドするようになった。今では誰かがバーディーを出さないか期待している自分がいる。はやく仲間とバーディージュースを飲みたい。
#健康

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