昨夜、洋子さんの友人が月下美人の花が咲きそう、ということで一輪届けてくれた。
午後7時半頃はまだつぼみだった花が見る見る開花してゆき、午後9時半頃には満開となった。
花はまっ白だが何故か妖艶さを感じさせる。なんとなく銀座のクラブの女性を連想するのは私の美意識が毒されているせいだろうか。調べてみるとこの花は艶やかな美人とも呼ばれているとのこと、私だけの美意識ではないことに少し安堵する。
午後11時にはもう元気がなくなってきた。日本の桜以上にはかないいのちだ。
メキシコの熱帯雨林原産のサボテン科の植物であると知り驚いた。それにしても香りが強く、数時間同じ部屋にいたら少し頭が痛くなった。
花瓶の下のクロスは洋子さんの刺繍の作品。
あじさいが盛りを過ぎて少しづつ衰えを感じさせる今日、てっせんが美しい花を誇っている。
すばらしいシアトルの夏の気候に誘われてか、バックヤードのあじさいが一段と美しさを増してきた。
8月末に日本とフランスから友人たちが訪問するが、それまでこのあでやかさを保っていてほしい。
今、わが家の庭に桔梗が咲いている。桔梗といえば秋の花という先入観を持っていたが、アジサイと一緒に咲いているのは少し妙な気がする。緯度が樺太なみのシアトルのせいだろうか。
わが家にはそめいよしの、もみじ、さざんかなどとともに日本原産のあじさいを植えてあるが、最近になってようやく花が色付いてきた。鉢植えの小さな木を10株ほど植えてもう10年以上になるが、毎年7月から9月頃まで清楚なブルーの花を楽しませてくれる。
あじさいといえば梅雨、東京に住んでいた時は好きではなかったじめじめとした梅雨が今では懐かしく思われる。
初めてサンフランシスコのロンバードストリートを訪れたのは1971年の7月、つづら折りの道端に咲いていたあじさいも想い出深い。
シャクナゲが咲き終わったわが家の庭で、今もっともはなやいでいるのはシャクヤクだ。さすがは百花の王であるボタンの親戚だ。
『立てばシャクヤク座ればボタン、歩く姿はユリの花』
この花を眺めていると清楚で美しい乙女を想像する。
マーサーアイランドの歩道や公園の周辺にはハマナスがたくさん植えられている。今頃は赤や白の花がまっさかりでとても可憐だ。私が走るトレイルにもたくさん植えられていて、今頃からオレンジ色の可愛らしい実のなる秋頃までは疲れた体をちょっぴり癒してくれる。
日本に住む友人からハマナスは正しくはハマナシで、漢字では浜梨と書くと教えられた。東北などでナシが訛ってナスと発音されているのだという。でも日本では知床旅情の歌詞のせいか、ハマナスが市民権を得ており、列車名、客船名などでも大手をふっている。ちょっと調べたら、雅子妃殿下のお印は『ハマナス』。東北訛りが皇室でも通用しているのだ。
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