新型コロナウィルスワクチン接種その2
3月
3日
病院指定の接種時刻は午前9時丁度、10分前に接種場所に到着すると内部は空席が目立ち、簡単なチェックインを済ますと直ちに接種、接種後15分間の観察期間を経て9時12分には接種場所から開放された。今回も前回同様接種した腕に筋肉痛があるが、日常生活に支障はない。
Modernaは2010年にHarvard UniversityのDerrick Rossiによって設立されたベンチャー企業だったが、メッセンジャーRNA(mRNA)を使ってiPS細胞を作る手法に取組み、その後この技術をワクチン開発に応用した。新型コロナウィルスワクチンについては2020年春に設計を完了、直ちに臨床試験を実施、12月にはFDAより緊急使用許可を得た。
新型コロナウィルスワクチンにはModernaやPfizerなどウィルスのRNAを脂質のカプセルに入れたRNAワクチン、Astrazeneca、Johnson & Johnson、中国のCansino Biologicsなどウィルスの遺伝子を含むDNAをアデノウィルスなど別のウィルスに入れて接種するベクターワクチンなど数種類あるが、いずれのワクチンも新型コロナウィルスが人間の細胞に結合するためのウィルス表面にあるスパイク(突起)の成分であるタンパク質を体内に生成させ、そのタンパク質に対する免疫を誘導することにより抗体やウィルス情報を記憶した免疫細胞を発現させるものだ。
新型コロナウィルスワクチンの有効性がどの程度継続するかはまだ検証段階であり、インフルエンザワクチンのように毎年接種する必要があるかもしれない。また新型コロナウィルスの変異ウィルスに対する効果もまだ明らかではないが、これまでの臨床試験によれば重症化リスクが大幅に低下するとのことなので、ワクチンを接種すれば多少は安心出来るだろう。