走る理由
5月
31日
くまごろうが走るようになったのは1990年からで、既に25年も走っていることになる。それまで勤務していた会社を退職して事業を立ち上げた時、健康づくりもマネジメントの重要な職務のひとつと考えて、昼食時に事務所の隣にあったWashington Athletic Clubのインドアトラックを走ることとした。またゴルフの飛距離を伸ばしたくて、体幹を強化する下心もあった。はじめは1周100メートルのトラックを20周位走っていたが、少しづつ距離を伸ばし50周を超える位までは走れるようになった。折りしもくまごろうの住んでいるMercer Islandで8 Km & Half Marathonが開催されることを知り、8キロに挑戦することとした。
最初に参加した8キロレースでは起伏が多く体力的には随分きつかったが、インドアコースでは味わえないアウトドアコースの気持ち良さと、他の参加者と一緒に走る楽しさ、それにゴールした後の達成感に魅了され、爾来、このレースを目標に日頃のトレーニングに励むようになった。
確かに走り始めの1キロ程度はコースが登りでなければ気分爽快で楽しい。エキササイズをやっているという充実感もある。しかし3キロを過ぎると息も少し上がり、やや苦しくなってくる。くまごろうが日頃走るコースは悪いことにこのあたりがやや急な上り坂になり、一層苦しくなる。それでも体調が上々の時はもう少しの辛抱と走るが、体調がベストでないと辛く、何度も走るのをやめたくなる。でもくまごろうの性格で、決してやめたりはしない。6キロを過ぎればあと少しという思いで惰性のように設定したコースを走りきる。ゴールに達すると何とも言えない達成感に満たされ、自己満足に陥る。
くまごろうが走るのは、健康のためとか体力強化のためという初めの理由も無いわけではないが、実のところ予定した日に走らないと後ろめたさを感じるので、それを避けるために義務として走っているとも言える。天候や体調や他の用事で予定した日に走ることが出来ないことは時々あるが、1週間以上走らないと筋肉が衰えるのでは、という恐怖感もあって走っている。つまるところくまごろうが走る理由は義務感のためだ、と言えなくもない。もっともくまごろうにとっては走ることにより胃腸の調子が良い、というおまけもある。