光ファイバーの試験について

光ファイバーの性能試験には、挿入損失法とOTDR(Optical Time Domain Reflectometer)
がある。
伝送回路に両端に容易に立ち入り、作業員が試験時に配置できる、MMFのような環境では
挿入損失法が圧倒的に有利であり、測定方法の難易度も低い、ファイバーの接続部分が
少ないMMFではこの方法が有利で、測定機器も比較的安価で、測定の判断ミスも少ない。
 
OTDRは主に長距離(SMF)などで用いられる方法で、接続点の損失などが計測出来る優位性
があるが、データを読み取るなどのトレーニングが必須で、初心者には難易度が高い。
 
挿入損失法は基準ケーブルを用意し、その発光機と受光機、間での基準値を測定し、検体
の損失との比較で容易に挿入損失を算出が出来るため、初心者でもその測定原理を理解
すれば現場作業に投入出来る、ただしLC-SC変換アダプターのSMF/MMFの種類を間違え
ないことや、波長に関する知識は事前に徹底しておく必要がある。
 
光ファイバーは難易度が高いと思われがちだが、短距離用のMMFはメタルに比べて、
様々な利点があり、施工もパッチケーブルやFFCが普及しきたため、一気にハードルが
下がっている、前述のように試験方法を自社でマスターすれば施工に関しても自信が
持てるようになる。
 
 
 
わかお かずまさ
VegaSystems

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