挿入損失とはLANケーブルで接続した場合に発生する出力低下の内、ケーブル
による純粋なロスの部分です。(減衰量と同じです)
これは、長さと周波数に比例します。
ケーブルは、
芯線がコイルとしての動作する損失 XL=2πf L
芯線と芯線の静電容量(コンデンサー)としての損失 XC=1/2πf C
芯線の直流抵抗としての損失 XR=R
があります、これらは L,C,Rで表され、総合した名称はインピーダンスです。
UTPの場合は100Ωが標準値です。
R以外は周波数が関係します、コイルとしての損失(インダクタンス)が少なくても
周波数が高ければ正常導通抵抗部分は増大し、コンデンサー(キャパシタンス)は周波数
が高ければ他のへの抵抗部分が減少しこれまた正常部分の通信のロスとなります。
このように、周波数が高くなれば、正常な伝送はロスが増大します。
これは、先述のように長さが増えれば。LもCも増大し、周波数は同じでもロスは増加
します。
写真の①から⑤は、長さに比例して挿入損失の値が増加していく部分が読み取れます。
⑥と⑦は、最短のケーブルと最長のケーブルの挿入損失の曲線比で、同じ長さでも
周波数によって、短いケーブルの損失上昇カーブが長いケーブルのそれとは
異なる事を示しています。
これらから、広帯域伝送用のケーブル(周波数が高い)は、距離によって挿入損失が
大きく変化することがわかります。この損失にさらにNEXTのロスが重なることで、
伝送特性は劣化します。
重要な注意、挿入損失は測定可能な最大の周波数で最も大きくなり(正比例)、
NEXTのように周波数に正比例せず変動することはありません。
わかお かずまさ
VegaSystems
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