LAN工事のABC-012(成端5)

RJ-45のプラグは先端部分は規格で世界共通ですが、ボディ部分は実は沢山の
種類があります。
10Baseから100Baseの時代には、RJ-45のプラグでカシメる箇所が3箇所のモノが
結構主流だった時代があります。
これを3点圧接と呼び、先端の金属ピンと末端のケーブル抑え、ソの中間に更に
芯線を抑えて抜けにくくする抑えがあり、当然プラグもそれに対応しておりました。
厄介なのは、これに使う圧着ペンチも当然3点圧接ですから、このペンチを現在
最も使われている2点圧接のプラグに用いると、中間部分が破損する事になります。
現在では販売されていませんが、こんな時代もあったのです。

その後、2点圧接が主流となりましたが、形状の関係で短いコネクターも存在し
このコネクターを一点圧接であるため。この加工には1点用のペンチが必要でした。

最近ではシールド専用プラグも発売されていますが、これは1点圧接で、2点用を
使うとプラグが変形します。このため、これ専用のペンチが販売されていますが、
つい最近は、1点と2点がネジ一本で変更出来るタイプのペンチが発売されています。

さらにこれらとは別に、ペンチが不要の内部部品でカシメが可能な高性能タイプも
販売されています。

もう1点重要なポイント。
プラグに芯線を挿入して加工するのですが、これが慣れないと意外に難しい。
これを解消したのがロードバーと呼ばれる小さな部品。これに芯線をセットし、
先端をカットすればプラグボディへの挿入は実に簡単です。
このロードバーにはNEXT値を下げる工夫もされたモノもあります。
この発展型として、芯線をプラグボディに貫通させるタイプもあります、これは
NEXT値の向上を狙った製品です。
いずれも、それぞれの加工手順と注意点があり、メーカーの作業指示書を読むことが
必須です。

既成のパッチケーブルのみを使っているなら、これらの情報は不要ですが、現場加工
をお考えなら、知っておくべき情報です。


わかお かずまさ
VegaSystems


#LAN_PRO

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