7月
4日,
2016年
PoE100W802.3bt
画面左はB方式と呼ばれる送電方法で、4-5,7-8のケーブルを使って送電します。
ちょっとLANに詳しい方なら、あ、空いている部分を使う。とお思いかもしませんが、
それはPoEの規格が正式決定する以前の発想で、実際にはデータ伝送の有無に
関わらず、電源伝送回路は構築されています。
現に、写真右のA方式では1-2,3-6でで電源供給を行っており、10/100Baseでも
空き線ではありません。
この仕掛けを簡単に説明すると、電源として使用するのは直流(DC)、
信号伝送(従来の信号)は高周波(交流:AC)です。
直流はコイル(トランス)内を流れても、直流抵抗に反応するだけですが、交流は
その周波数に応じて反応が異なってきます、場合によってはコイルで磁気を発生し
ます。これを利用したのがトランス(変圧器)です。
PoEでもこのトランスが使われ、この性質を巧みに利用してAC-DCの混在を
可能しています。
そして100Wの規格 802.3btでは、A方式とB方式を同時に送電する方法が
とられています。※写真下
何度もいいますが、これは伝送方式を明示している簡略図で、実際とは異なります。