「鬼」の語源は、「隠」
隠れていて見えないものを恐れて「鬼」という怪物をしたてたようです。
若くして逝った父は、必ず節分には、豆まきをしていました。
「鬼は外、福は内」
その声を思い出します。
そして、立春は父の誕生日でした。
節分で連想するのは・・・
『おにたのぼうし』
あまんきみこ:文 岩崎ちひろ:絵 ポプラ社
おにたは、こっそり住まわせてもらっている家のためにお手伝いをする「よい鬼」なのに、節分になると豆まきをする家には住めません。
節分の日に追い出されて・・・珍しく豆の匂いのしない家をみつけました。
病気の母を看病する少女の家でした。
おにたは、少女のために自身が黒豆になります。
「おにだって、いろいろあるのに。おにだって・・・・・・」と呟くおにたの言葉が忘れられません。
少女は、神さまの御加護と喜び感謝します。
「人間だって、いろいろあるのに・・・」ですね。
28日以来の青空です。
気温は、8℃で、上がりません。
それでも、お天気につられて、買い物に行くついでに白洲梅園まで足を伸ばしました。
梅園の入口の白梅が少し咲き始めていました。
まだまだ開花までには、時間がかかりそうです。
空には、白いクロワッサンが浮かんでいました。
とても遠い遠い空の上です。
おひさまの下は、仄かに暖かですが、気温が低く、凛とした寒さの中、園内を少し歩きました。
草原の上には、わたしの影法師・・・背の低いわたしが、午後の陽ざしのお陰で、スリムな長身さんに変身していました。
<忠実〜まめ>
「真実〜まみ」や「真目〜まめ」のことだといわれています。
「健康で働き者」「よく気が付いて、面倒臭がらずにてきぱきとこなす」意味合いへ・・・「豆」の文字にもかけます。
青空が出たり、雲に覆われたり、小雨が降ったり、また晴れたり・・・二月初めの日は、忙しい日和です。
如月〜きさらぎ・・・
・衣更着・・・寒さが厳しいので、衣を更に重ねて着る
・気再来・・・陽気が発達して来る
・木草張月・・・草木の芽が張り出す
どのイメージがありますか?
確かにまた寒い日がやってきますし・・・
暖かいおひさまが顔を出すこともありますし・・・
草木の芽は、着実に膨らんできています。
一年で一番短い月の二月に何をみつけましょうか?
余談ですが、友人の参加する人形劇の会の名前は「きさらぎ」二月に結成されたからだそうです。分かりやすい・・・。
池の中の生き物も静かに春を待っています。
行列ができるらしいクロワッサン専門店『三日月屋』天然酵母のクロワッサンをいただきました。
いただいたのは「プレーン」です。
バター風味たっぷりで、表面はかりっと中はもっちりの食感と謳われているとおりのお味です。
他には、あずき・きなこ・紅茶・シナモン・ごま・チーズ・チョコレート・メープルシロップ・よもぎあずきがあるようです。
クロワッサンの歴史を調べてみました。
17世紀末、オーストリアのウィーンに侵入したトルコ軍を撃退したとき、これに協力した製パン業者の功績を記念して、トルコの国章の三日月をかたどってつくられたのが始まりで、やがてウィーンから全ヨーロッパに広まっていった。
当初は普通のパン生地、またはバターロールの生地でつくられていたが、パリでは現在の折り畳み式の生地でつくるようになり、これがフランス人の好みにあって声価があがった。発酵と加熱したときのガスの生成、油脂の作用で、軽くふっくらとした独特の風味がある。
はじめて、クロワッサンを食べた時に、あまりのおいしさに感動したことを思い出しました。
パリのアールグレイティーと一緒にいただきました。
本日の美人の日本語は<心根>です。
心を土壌に見立てるのは、農耕民族の日本人らしい発想です。
心根は、本性や根性や気だてをさし、つまり心の深い部分を表しています。
根っこが大切・・・根っこさえ枯れなければ、いつしか芽を出し、花を咲かせたり、実を結んだりすることができるのです。
土壌の中にしっかりと根っこを張って、美しいこころの花を咲かせましょう♪
こころの深い部分・・・いく層もの襞で織りなされていることでしょう。
その襞の色も無限に近いくらいの色を持っているのでしょう。
そのときに顕れる襞の色がそのときのこころの色になるような気がします。
年末までオシロイバナが群生していた線路脇に水仙の白い花が咲き始めました。
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冬の夜空を見上げると、大好きな星座が目に入ります。
それが「オリオン座」です。
あまりに美しく輝いていたので、写真を撮りましたが、その美しさを撮り込むは、できませんでした。
オリオンとは、昔のギリシャの人で、力持ちの狩人でした。
棍棒と楯を持ち、三つの星が並んだ腰のベルトに剣を提げた戦士のような形をしています。
一等星のベテルギュースとリゲルが光り輝いています。
オリオンというのは、おおいぬとこいぬをお供に連れて、地上をのし歩いた狩りの名人でした。オリオンは、どんな獲物でも、自分の目に留まったが最後逃げられないといつも自慢していました。
これが女神ジュノーのご機嫌を損ねてしまいます。
ある日、オリオンが兎を追い掛けている時、ジュノーは、一匹の蠍を送り、オリオンは踵を刺されて死んでしまいます。
さて、ここにエスクラピウスという、大変な名医がいました。どうやらこの医者は、蛇から医術の秘法を学んでいたらしい。だからいつも彼は、蛇を持って歩いていました。
死んだオリオンの所に呼ばれたエスクラピウスは、オリオンを生き返らせました。
この知らせを聞いて、死の神プルートーは心配しました。もし医者が死人をみんな生き返らせてしまったら、死の国はいったいどうなるのでしょう。
そこでプルートーは、兄ジュピターの所へ行き、その心配を話しました。
ジュピターは、稲妻を投げて今度は永久にオリオンとそれにエスクラピウスも殺してしまっいました。
こののち、物語の登場人物は、空に上がって、星の間に置かれました。
オリオンと二匹の犬、エスクラピウスと蛇、蠍、それからオリオンが追いかけていた兎も。
蠍は暴れないように射が近くに置かれ、再びいざこざを起こさないように、オリオンと蠍は空で正反対の位置に置かれています。オリオンは、冬の空に輝き、蠍は、夏の空にあるもので、一方が昇れば、一方は沈むわけです。
天空の星々にも壮大な伝説が太古から現在でも繰り広げられているということですね。
以前からお向かいの庭で、風に揺れている赤い花があります。
踊りが得意で、なかなかじっとしてくれません。
「お名前は?」
と聞いても黙々と踊り続けています。
その後ろでは、ミモザの花が蕾をほんのり黄色に染めて、風のゆりかごで眠っています。
三月頃にお目覚めでしょう。
ようやく、ご近所の白梅がちらほら笑顔を振りまき始めています。
それにしても、相変わらずのどんよりお天気・・・まだまだ続きそうです。
気になる彼女の赤い舞姿は、冬のどんよりの中にあって、暖かな華やぎをもたらせてくれています。
<破顔う〜わらう>
破顔・・・顔をほころばせて笑う
嬌笑・・・なまめかしい笑い
嘲笑・・・あざ笑う
咲み・・・にっこりする
哄笑・・・大口をあけて笑う・大声で笑う
微笑・・・ほほえむ
冷たい雨が降り出しました。
昨日の春の陽気があっという間に冬の威厳に包まれました。
気温は9℃を示していますが、とても寒く感じます。
おひさまが隠れているからでしょうか?
公園の花壇には、ビオラが雨粒を湛えていました。
「私のことを思ってください」と愛しいひと(春)を待ちわびて、大粒の涙を湛えているのでしょう。
西洋で、バラ「美」、ユリ「威厳」とともに聖母にささげられ、特別なイメージを持つのがスミレ「誠実」だといわれています。
この「美」「威厳」「誠実」という三つの性格を持ち合わせた女性が理想の女性でした。
女王さまのようですね。
その自生するスミレを改良したビオラの花言葉は「私のことを思ってください」
菫の「誠実」を少し積極的にした花言葉です。
改良されて、女性が強くなってきているということなのでしょうか?
<一本気>こころがまっすぐで、直向きに打ち込んでいく性格のこと。
江戸時代から平成時代までのちりめん細工展に行きました。
古裂の縮緬を見ていると静かな作り手の声が聞こえてきそうです。
長い時代を潜り抜けて、戦争や天災などにも力強く耐えて今に至るちりめん細工たち・・・。
毎日を楽しく過ごす糧として作り、大切に使われていた品々は、色あせてもなお人々のこころを捉えています。
平成の時代に復刻されたものもありますが、縮緬自体が違う裂になっています。
御針仕事は、苦手だけれど、一針一針が生きている証のような気がしました。
折角なので、縮緬の着物と縮緬の帯で、春を寿ぎました。
立茶席では、薄茶をいただきました。
今冬初めて、霜を見ました。
き〜んとした冷たい朝・・・缶・瓶・ペットボトルのゴミ出しに行くと、家の前の水溜りが凍っていました。
すでに通学した小学生に踏まれて、氷の残骸の様相でしたが・・・。
お隣の屋根には、白い霜がまだ残っています。
雪とは、また違う風情です。
霜降りの日は、快晴の青空を期待します。
<侘助>
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