「私の平安を与えます」
12月
6日
「私の平安を与えます」
ヨハネの福音書 14章25~31節
"これらのことを、わたしはあなたがたと一緒にいる間に話しました。
しかし、助け主、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え、わたしがあなたがたに話したすべてのことを思い起こさせてくださいます。
わたしはあなたがたに平安を残します。わたしの平安を与えます。わたしは、世が与えるのと同じようには与えません。あなたがたは心を騒がせてはなりません。ひるんではなりません。
『わたしは去って行くが、あなたがたのところに戻って来る』とわたしが言ったのを、あなたがたは聞きました。わたしを愛しているなら、わたしが父のもとに行くことを、あなたがたは喜ぶはずです。父はわたしよりも偉大な方だからです。
今わたしは、それが起こる前にあなたがたに話しました。それが起こったとき、あなたがたが信じるためです。
わたしはもう、あなたがたに多くを話しません。この世を支配する者が来るからです。彼はわたしに対して何もすることができません。
それは、わたしが父を愛していて、父が命じられたとおりに行っていることを、世が知るためです。立ちなさい。さあ、ここから行くのです。"
世が与える平安
①「世」(コスモス)とは神なき世界でありその原理でありその惨状。
② 世にあって平安を得る方法
・パリサイ派〜厳格な宗教実践による民衆からの評価と支持(名誉)
・サドカイ派〜祭司階級が神殿で行っている集金ビジネス(金銭)
・ヘロデ党〜ローマ総督に寄り添う政治的既得権保持者(地位)
(2) イエスの与える平安
①時にイエスの現状は死に至る逮捕直前であり、金銭名誉地位も全て失っている状態。
しかしイエスには満ち足りた平安があり、焦燥や恐れとは無縁であった。
② 弟子たちに残されるイエスの平安
それはこの時には実現していなかった〜この直後弟子たちは恐れから皆逃げ出してしまう。
「そのことの起こる前にあなた方に話しました」(29)とある様に、ある歴史的事件直後に実現すること。
⑶ 「助け主」(パラクレートス)が遣わされる故の平安
①「傍ら」「呼ばれたもの」の意味で、同じ側にあってあなたを弁護し慰め執り成し助けるために呼ばれたもの。聖霊の名称。
②イエスの言葉の全てを教え、思い起こさせてくださる方(26)
イエスと共にいるときの弟子たちには理解できないことであった(25)
イエスの言葉は父なる神の言葉でもある(24)
イエスのご自身の運命とその結果を理解させ、私らにも体現してくださる方。
イエスの死•復活•昇天(28)
(結論)
心騒がせ恐れにとらわれやすい世に生きる私たち。
今こそ主イエスが遣わされている聖霊様に満たされ、主イエスの平安をいただこう。