横浜市立桜が丘高校の名物教師
3月
15日
毎日新聞に載っていた記事に目がとまりました。
横浜市立桜丘高校の国語教師が卒業式を迎えた教え子たちに送った詩が紹介されています。
その教師の教え子たちにかける想いの強さ、真摯さに胸がキュンとなりました。
その桜丘高校とは私の出身校でもあります。
記事にある千葉聡先生に負けず劣らずのような素敵な教師陣がその時にもいらっしゃいました。
私の2年3年時の担任も名物国語教師の稲木先生だったんです。
以下が毎日新聞の記事です。
「歌人の千葉聡さん(48)は、横浜市立桜丘高で生徒から「ちばさと」の愛称で親しまれる、国語の先生でもある。<強情な君の瞳を「夕日」と呼ぶ 「学校やめる」と言った仕返しに><書くことは傷つけること 叫んでもみたかっただろう解答用紙>。生徒との関わりや教師としての悩みを短歌にしてきた。
国語科準備室の入り口近くに小さな黒板を置き、毎日、短歌や詩の一節などを書きつづる。10代の心が迷った時、羅針盤や伴走者になってくれる一節はないか。祈る思いで言葉を選ぶ。
1年に1度だけ、自作の短歌を書く日がある。それは卒業式。今年の式では、担任した3年1組の生徒たちが退場間際、一斉に叫んだ。「ちばさと、サンキュー!」。千葉さん、思わずポロポロと泣いた。個性派ぞろいで苦労させられた日もあったけど、自由奔放な彼ららしい振る舞いじゃあないかと。「自分もお返しに何か叫べば良かったな。『ありがとう』とか『1組最高!』とか」。式の後、叫ぶ代わりに、万感の思いを込めて、数年前に詠んだ短歌を選び、黒板に書きつけた。
<フォルテとは遠く離れてゆく友に「またね」と叫ぶくらいの強さ>
「フォルテ」は「強く」という意味の演奏記号。イタリア語では音楽に限らず「力強く」「深く」などの意味合いでも使われる。声だけでなく思いの強さのにじむ別れの歌だ。」