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申命記34章全節
申命記は40年間エジプトを脱出しシナイの荒野を放浪したイスラエルの民と行動共にしたモーセが律法を再述した書です。
34章が申命記の最終章で、
今やモーセが約束の地を望みながらもそこのモアブの地から天に帰る段階に至っています。
本章からは特に神によって用いられたモーセの資格が読み取れます。
❶健康に恵まれた人:「モーセが死んだ時は120歳であったが、彼の目はかすまず、気力も衰えていなかった。」(7節)
私の神学校の恩師は、
「肉によって御用するのではないが肉体においての御用であるから、健康が大切な資材である」と教えられました。
暴飲暴食を慎み粗食に甘んじ、
規則正しい生活が健康維持の基盤であることを神学校時代に体験を持って学びました。
❷神との親密さを保った人:「モーセような預言者はもう再びイスラエルには起こらなかった。彼を主は、顔と顔と合わせて選び出された。」(10節)
健康と気力の維持が次の段階に繋がります。
困難な仕事をやり遂げるためには常に動機が見直され、
目的が確固とされなくてはなりません。
聖書をよく学び神の知識を蓄え、神との親しい交友を築いていくことです。
❸神の経綸に生きた人:「主は彼に仰せられた、わたしがアブラハム、イサク、ヤコブに『あなたの子孫に与えよう』と言って誓った地はこれである。わたしはこれをあなたの目に見せたがあなたはそこへ渡っていく事はできない。」(4節)
出エジプトの立役者であり、40年間の原野での厳しい試練を乗り越え、いまや約束の地に入る手前まで来たモーセでした。
先祖に神が誓われた地にどれほど足を踏み入れたかったか、
彼は神にそのように願いましたが、神の答えは異なるものでした。
神の計画は別にあり、
モーセの次の世代のリーダーであるヨシュアが引き継ぐべきプロジェクトだったのです。
モーセはこれを受け入れ、
自らの役割を悟りました。
Burnsという人は、
「神が御心を行うために用いられる最大の道具は人間である」
と言っています。
神の御用を委ねられている私たち信者も、
神と顔と顔とを合わせる交友から、
その御心に生きるものとさせていただきましょう。
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