「大船に乗った気分」
1月
14日
本日はサンマテオのMさんを訪問。
Mさんはガンの放射線治療を毎日受け続けて
この週が最後の7週目となっています。
キモも同時に受けていることから
胃瘻からのチューブによる食物摂取も始まっていました。
放射線の当てられる喉はさすがに焼かれて黒く変色しているものの
いつもと変わらない笑顔と弾けるような声に安心しました。
医師たちからも治療経過の順調さを
「あなたの場合、実に上手くいっている」
と褒められるのだそうです。
その日の朝に私が読んだ聖書箇所を分かち合わせてもらいました。
まだ20代で熊本から出て来て帰米2世のご主人と結婚し、
何も分からないまま始まった米国生活。
3人の娘さんはそれぞれの家庭をもち
皆近所に住んでいます。
そこで3人が交代しながら毎日、
Mさんを病院へ連れて行かれます。
その身の上の幸をしみじみと語ってくださいました。
「イエス様が私をここまでずーっと、導いて来てくださったんです」
もし神様を知らなければ、
熊本の田舎でこんな恵みを知らないまま
ガンになって恐れのあるまま終わっていたでしょう」
まさに
主が先頭に立って彼女の生涯を先導し続けて来られました。
そして生涯の最終コーナーで
主は彼女のしんがりとなられておられます。
ガン克服のために守りを与え、
そのための力添えを日々与えておられます。
「まるで大船に乗ったようです。
心がとても平安でいられるんです」
死という人生の最大の現実を前にしながら
そのように笑顔でおっしゃられるMさん。
主イエスが先頭に立たれ、
しんがりとなって戦ってくださっている。
み言葉にうなずき、
生涯を通じてその通りであったと告白する信仰者の姿がそこにあった。