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映画 「Unbroken (不屈)」を観て

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映画 「Unbroken (不...
家族皆でこの日に封切りとなった映画、Unbroken を観て来ました。

第二次世界大戦時の実話に基ずくノンフィクションで、

主人公のLouisが書いた500ページほどの自叙伝を
妻が2年ほど前に読んでいることから、私も注視していました。

簡単なストーリーとして、

Louis はベルリンオリンピックの中距離トラック選手であったが
太平洋戦争に召集され、洋上を哨戒中に攻撃を受けて墜落してしまう。

生き残った3名はゴムボートで洋上を2ヶ月間ほど漂流。

その間、サメに襲われたり、日本軍から射撃されるが、
やがて日本艦艇に収容。

その後、大森や直江津の捕虜収容所での過酷極まる拷問や辱めを受ける。

映画ではその場面がメインな見せ場となり、
彼がその苦難をどう耐えていくかにフォーカスされていた。

日本が降伏し、捕虜たちが歓喜するシーンで映画は終わる。
その後、エンディングのナレーションとともに、

80歳を超えたLouisが長野オリンピックの聖火ランナーとして
長野市内を市民に歓迎されて走るところが映し出され、

日米両国の和睦親善に貢献したことが紹介。
そして今年、彼は死去………

館内は割れんばかりの拍手が沸き起こった。

数週前に観たExodusが4人の観衆しかいなかったのに対して、
この映画は、95%以上の満席。

それに相応しいものであったと私も思いました。

…………………………………………


自叙伝との相違が何かあったかを妻に聞いてみると、
彼女が最も感動した場面が抜け落ちていたという。

戦後、彼は悲惨な戦争体験からの後遺症ゆえか、
アルコール依存症となり、結婚後もその鬱状態から立ち直れないでいた。

ビリーグラハムのロスアンゼルス・クルセードを
妻に勧められるが断り続けた。

が、あまりの執拗さに行って見ると、
妻がそこに見当たらないことをいいことに会場を去ろうと立ち上がる…………

その瞬間を壇上のグラハムは見逃さなかった。

「Louis、あなたがかつてした約束を忘れてしまったのか?」

グラハムのその言葉に電気が全身を走り抜けたような衝撃を受ける。

飢えと渇きに瀕していたあの太平洋上で彼はつぶやいていたのだった。

「神様。もし私をこの苦しみから救い出してくれるのなら、
残りの生涯をあなたに捧げます」

〜この場面は映画にもハッキリと出てきます〜


彼は席に戻る。

そして翌日、再来のクルセードにて
主イエスを救い主として信じ受けいれる決心に導かれるのだった。

彼は赦しの福音を携え、
憎しみから解き放されたことを知らせるために日本を訪問する。

彼を目の敵にして悪行の限りを尽くした当時の軍曹にも合うべく訪問するが、
その軍曹は再開を拒否したという。

……………………………………………


Louisが絶望的な漂流に耐え、
屈辱極まる捕虜生活にも忍んだのは賞賛に値する。

オリンピック5000m競争での最後のトラック1周は、
長い間世界記録だったという。

不屈の精神のヒーローとして彼は確かに飛び抜けている。

だが、彼がサヴァイヴ出来たのは個人の資質によるだけでなく、
いわゆる偶然が重なったのも確かなところであろう。

いわば奇跡の連続によって
彼は生き延びることができたと言える。

しかし忘れてならないそれ以上の奇跡がある…

その点こそが映画の扱わなかったところであり、
妻が最も感動した場面であったのだが……

それは主イエスと出会い、憎しみや復讐心から解放され、
和解と赦しの使者として日本訪問を実行に移すほどに

彼自身が変えられたことである。

これこそ、誰も成し得ることの出来ようはずのない奇跡…

どんなに金を積まれても、どんな権力者から強要されてもあり得ないことをやってのけた奇跡であると言えないでしょうか。




#TV #ドラマ #ビデオ #映画 #音楽

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