聖書が教える死後の世界〜ゲヘナ
8月
7日
ゲヘナ
Gei Hinnom(ヒンノムの谷)から派生した用語であり
その谷はエルサレムの城壁の南に位置している。
旧約時代にはそこで人間がいけにえとして捧げられた。
またエルサレムのゴミ焼却場でもあり、常に火が燃えて煙が立ち昇っていた場所でもあった。
そこから失われた者達(堕天使と人間)がやがて過ごす事になる永遠の住まいを指す用語として新約聖書で使われるようになった。
新約聖書に12箇所、この用語が見出せるが
ヤコブ3:6を除いた全ては福音書の中で主イエスが使っておられる。
その用法を学ぶなら次の事が明らかとなる。
①ハデスが消滅し、白い御座の裁きで判決が確定した失われた者達(堕天使と人間)が永遠に住む世界
②霊魂と肉体との双方が苦しむ場所。ハデスでは霊魂のみが苦しむ場所であったが、復活して肉体を得た失われた人間の裁きの場所がゲヘナである。
③火と関連している。ただしここでの「火」は光を発せずに熱のみである。暗黒に覆われている世界である。
④「火の池」と同じ場所である。この用語は黙示録に4回現れる(黙示録19:20、20:10、20:14、21:8)
⑤肉体と霊魂との双方に対する裁きである。「それから、死とハデスとは、火の池に投げ込まれた」(黙示録20:14)
死とは肉体に関係し、ハデスとは霊魂に関係している。これら双方が裁かれる場が火の池(ゲヘナ)である。