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ヘブル書3章の学びです

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3:16-19「荒野放浪からのレッスン」
ホサナキリスト教会での聖書研究です。
http://hosannamin.org/jpn/page/home

3つの質問を投げかけることにより読者にレッスンを与えています。

①「み怒りを引き起こしたのは誰か」
それは「モーセに率いられてエジプトを出た人々の全部ではないか。」
彼らは神に助けられて奴隷状態からの解放を受け、約束を信じて出発したのでした。その彼らが不信仰に陥ったため、約束の国を失い、安息を失ったのです。

②「罪を犯したのは誰か」
み怒りを引き起こした者たちと同じ者たちです。彼らは罪を犯し、その結果を刈り取らねばならなかったのです。その罪とは1回きりのものではなく、40年間何度も継続されたもの、不信仰の現れであったのです。
結果とはしかばねを荒野にさらすこと、つまり肉体的な死のさばきを受けたのです。彼ら全てが霊的な死を遂げたと考えるのは不自然です。
モーセも罪を犯したゆえに約束の国に入れず肉体の死をさばきとして受けています。でも霊的な死、つまり救いを失ったと考えるのは妥当でありません。変貌山で主イエスと会っていること(マタイ17:3)からして、彼が神の前を生きていたことを疑う人はいないでしょう。同様に大祭司のアロンやミリアムもまた約束の国に入れずに死を迎えますが、救いを失ったわけでありません。その他にも大勢の人が霊的には生かされつつも、さばきとしての肉体の死を遂げたのです。
本へブル書では、一貫して神の信者にもたらすさばきとは肉体的なものであり、救いを取り去るものではないことを教えています。

③「安息に入れないと言われたのは誰か」
ここでの安息とは約束の国のことであり、それはこれまで見てきた全く同じグループの人たちと重なります。不従順により、安息の祝福を失ってしまったのです。
ただ、イスラエルは贖われた民としてステータスを失ってはいないことに留意しなくてはなりません。罪を犯したからと言ってエジプトに帰って奴隷に戻ってはいないのです。彼らは尚も贖われた、選びの民なのです。にもかかわらずに、約束の国での安息の祝福には漏れてしまいました。

 出エジプト世代の人々は信仰に踏み止まらなかったため、約束の国にはいれなかったのです。3つの段階を経てさばきを招いたと言えます。
第一に、不信仰に陥った。
第二に、その不信仰が不従順を招いた。
第三に、その不従順がカデシュバルネアでの罪を誘発したのです。
それは撤回できないさばきをもたらし、40年間の荒野での彷徨による肉体の死に繫がったのです。

このへブル書が書かれた世代と共通する点があります。
メシアが十字架で死なれて(AD30)から、この時ですでに40年近くが経とうとしているのです。40年後とはAD70であり、それはローマによるエルサレムの崩壊とユダヤ人の大虐殺が神のさばきとして今や起ころうとしていた時でした。
もし当時の読者たちがユダヤ教に逆戻りしてしまうなら、そのローマ帝国を神が道具として用いるさばきによって彼らは肉体の死を受けねばならないのです。

AD66にローマ帝国の将軍ヴェスバシアヌスによりエルサレムは完全包囲されます。AD68に皇帝ネロは自殺。するとヴェスバシアヌスは包囲を解いてローマに帰国し、政変に乗じて自らが皇帝に即位します。
その時、主イエスの次の言葉を守ったメシアニックジューは全てエルサレムから逃れることができました。

20 しかし、エルサレムが軍隊に囲まれるのを見たら、そのときには、その滅亡が近づいたことを悟りなさい。
21 そのとき、ユダヤにいる人々は山へ逃げなさい。都の中にいる人々は、そこから立ちのきなさい。いなかにいる者たちは、都に入ってはいけません。
22 これは、書かれているすべてのことが成就する報復の日だからです。
23 その日、哀れなのは身重の女と乳飲み子を持つ女です。この地に大きな苦難が臨み、この民に御怒りが臨むからです。
24 人々は、剣の刃に倒れ、捕虜となってあらゆる国に連れて行かれ、異邦人の時の終わるまで、エルサレムは異邦人に踏み荒らされます。
(ルカ21:20-24 )

やがてAD70年、ティトスが将軍として再び遣わされるとエルサレムは陥落し徹底的に破壊され尽くされます。城壁内の全ての住民は虐殺されたのでした。その数は百万人とも言われます。主の警告のことばに従わないところからのさばきとなりました。


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