この日の午前に、長男のサッカーの試合がありました。
この日の午後はタコマでの家庭集会があるため、早朝から説教の準備をしていました。
もっと早くから準備を始めれば余裕を持って週末を過ごすことができたはずです。追い詰めらなければエンジンがかかってこないのは、直前でないと試験勉強に取り組まない学生時代の名残でしょうか。
後10分…後5分……ついに試合開始時刻となってしまいました。
それでもまだ私は机にかじりついています。
切羽詰まるといよいよインスピレーションが湧き上がってきて、ペンもスラスラ走り出します。
「ごめんね、かい君」
心のどこかでそうつぶやきながら、降りてきたインスピレーション(?)を残らず受け取ろうとする格闘がいつまでも続きます。
これ以上遅れたら試合が終わってしまう段階になってようやく立ち上がりました。高速道路を走行中、妻からの試合実況情報がテキストメッセージで届きました。
「3-0です。残念ねえ、かいがその3得点入れたというのに、あなたは見逃してしまったわねえ」
60マイルで走っている周囲の車が、歩いているほどのスローモーションにしか見えません。
ようやくイサクアにある試合会場に到着して後、彼がドリブルでゴールしたもう1得点は見ることができました。
しかし、初めて成功したヘディングシュートでの2ゴールを見逃がしたのが悔やまれてなりません。
この痛みと悔しさとをバネにして、次回から早目の準備を心掛けたいです。
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