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徒然なるままに日暮

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プラハ Bataの靴を買う 何故かバッグも

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市民広場に建つSC「パラディウ... 市民広場に建つSC「パラディウム」 超近代的な店内 超近代的な店内 「パラディウム」のBata店内 「パラディウム」のBata店内 購入したのは合皮ではなく本革の... 購入したのは合皮ではなく本革のウィングチップ
この旅の目的に『プラハの春 音楽祭』のオープニングコンサートを聴くって事がある。タキシードは大袈裟にしても、それなりのドレスコードは必要だ。日本人はダークスーツが無難なのだろうが、フォリナーの気楽さゆえに今回はトラッドで軽くこなすことにした。

ジャケは冬物のJPと迷ったが、室内だし「春」だからと軽めのミラショーンの格子柄にした。フォーマルシーンを意識して少し濃い目のグレーのパンツを合わせる。

だが、しかし、日本から一晩のために、わざわざ靴を持っていくのは、少し抵抗があった。欧州は靴の本場だし、チェコは革製品が有名なので靴は現地調達することに決めた。

当初はコンサート当日に買いに行くつもりだったが、時間が開いたので『ボヘミア』に荷を解いた後に「共和国広場」」の『パラディウム』に出かけた。

この街中にある「見た目は古く中身は近代的」なSCは、200テナントを有する大型モールだ。入って、すぐ左手にあるATMでコルナをキャッシングしておいた。

事前にチェコの靴を調べると『Bata』(バチャ、バッタじゃないよ)というメーカーが良さそうだ。『パラディウム』ではB1に入っている。

日本の最新SCなみの『パラディウム』B1にある『Batta』の店に入り物色する。ロープロフィールで落ち着いた良い感じのウィングチップが日本円換算約15000円位だ。試し履きしてみても、中々いい感じなので決定。

レジに持ち込もうとしたら、奥の婦人物コーナーで女房が鞄を品定めしている。近寄れば「これ。」とか言う。はぁ~、ここ、私の靴買いに来たんじゃ…、はい、これですね。

チェココルナで払ったが、当然東洋人の客など珍しいに決まっているので、店員のおばちゃんは「Tax free」と言って免税レシートを切ってくれた。
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プラハ 千秋になれるグランドホテル ボヘミア

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グランドホテル ボヘミアの外観 グランドホテル ボヘミアの外観 ホテルの看板 ホテルの看板 ホテル向かいの建物には「ヤンさ... ホテル向かいの建物には「ヤンさん」 角を曲がれば火薬塔 角を曲がれば火薬塔 このホテルのエレベーターはシー... このホテルのエレベーターはシースルー こんな感じの絵画がパブリックス... こんな感じの絵画がパブリックスペースを彩る
どうかなぁ
星の数よりトリップアドバイザー... 星の数よりトリップアドバイザーって時代
『プラハ』の宿は『グランドホテル ボヘミア』。

立地は、市民会館の真裏、という旧市街のど真ん中である。この旅行に出る前に、プラハの街でロケが行われた「のだめカンタービレ 完結編」の映画2本を女房とYouTubeで見てきたのだが、主人公二人が初めてプラハに着いた時に取った宿が「ボヘミア」だった。普段から、日本人旅行客の対応が多いのだろう。朝食には珍しく「目玉焼き」があったし(その場で焼く、という訳では無い)、ご飯もインスタントみそ汁なんかも有った。これは得点大。(更にスパークリングワインも。)

それにしても、このホテル。やったら重たい玄関のドアは寒い国の象徴なのだろうか、回転ドアにしてほしい所だ。部屋からの眺望は普通に向かいの建物が見えるだけだったが、廊下の装飾にはプラハの名所と音楽家がコラージュされているような絵画が飾られていたが、どうなんだろ。いい宿なんだからシンプルな古地図や楽譜の方が良いような気がする。
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プラハ城 激混みの黄金の小道

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聖ヴィート大聖堂の東側 こちら... 聖ヴィート大聖堂の東側
こちらが正門となる
聖イジー教会 竜退治する割には... 聖イジー教会
竜退治する割には可愛い装飾
黄金の小道の看板 最後だが日本... 黄金の小道の看板
最後だが日本語もある
日本的には小路あるいは径だと思うが
やたら混んでる黄金の小道 CR... やたら混んでる黄金の小道
CREAに「プラハ城は早朝に黄金の小道から周る」と書いてあったのが理解できた
カフカの住んでいた家 奇跡的に... カフカの住んでいた家
奇跡的に人が入らず撮れた
カフカの家の表札 今では観光客... カフカの家の表札
今では観光客向けの書店
城の東門の中にある少年像 お嬢... 城の東門の中にある少年像
お嬢様がチ〇ポ握って記念撮影
おーい
プラハ城東門 大聖堂が南面が正... プラハ城東門
大聖堂が南面が正門だった時代背景から城も南面側がメイン
『プラハ城の旧王宮』を出ると『聖ヴィート大聖堂』の正門である東側に出る。

ここには『プラハ城』で一番古いとされる『聖イジ-教会』がある。『第三の中庭』で竜を退治していた、あの「イジ-」さんである。拡大し、信仰心が高まるプラハの街において、この規模の教会では賄えなくなって「司教」による「大聖堂」が建設されたのだろう。壁面には、ここにも「ヤンさん」が居た。

広場を進み左手に折れると、昔、王室御用達の錬金術師が暮らした、と言う『黄金の小路』である。

ちなみに、「ショートツアー」のチケットは、『聖ヴィート大聖堂』『旧王宮』『黄金の小路』に入場できる。チケットにバーコードが印刷されていて、それを各々の施設の入口に設置された「ぐるりんぱ」のリーダーに当てて入場する仕組みだ。チケットを失くすと、当然入れない。

それにしても『大聖堂』とか『旧王宮』とかが有料入場なのは判るとして「ただの路地」である『黄金の小路』が有料ゲートの入場なのは、いささか面食らうというか笑えた。イメージとしては「竹下通り」が有料でーす、って感じだ。

『黄金の小路』は、城内から入ると下り坂になっていて左側に小さな家々が長屋みたいにつながっている。2011年にリノベーションされて綺麗になったらしい。

フランツ・カフカが暮らした、という小さな家が有って、現在でも表札は「Franz Kafka」と出ている。他の家並みと同じくショップになっているのだが、流石に「本屋」だった。

それにしても人波が多い。凡そ、海外の観光地で、一番混んでる感じの人並だ。よって、人波に押されて路地を進むだけ、という感じでショップを見る、なんて気にもならない。カメラも「動画回しっぱなし」である。(笑)

100mも進めば「EXIT」と書いてある階段との分岐に当たる。右に階段を降りれば『プラハ城』の東門に出る。ここには全裸の少年の像が有るのだが、ハイティーンの御嬢さんが二人、少年のチ〇ポに手を当てて記念撮影をしていた。おおらかだねぇ。

門を出た右手がテラスになっていてプラハの町並みが美しいのだが、結構な人だかり。ここで、人垣を押し分けるよりも一段下がり、下城する坂道の左にあるリフレッシュメントのショップの中庭の方が人が居らずに景色は同じで良い感じだ。
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プラハ城 窓に注意のウラディスラフホール

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聖ヴィート大聖堂を南面の第三の... 聖ヴィート大聖堂を南面の第三の広場から望む 対面の旧王宮は現在は首相官邸 ... 対面の旧王宮は現在は首相官邸
チェコ国旗が掲揚されている時には首相が在館して執務している
世界的建築物として有名なウラデ... 世界的建築物として有名なウラディスラフ・ホール テラスから望むプラハの旧市街 テラスから望むプラハの旧市街 ジュエルクラウンと呼ばれる王冠 ジュエルクラウンと呼ばれる王冠 三種の神器の一つ 杖 三種の神器の一つ 杖 ん~、これは何というか独鈷? ん~、これは何というか独鈷? これがボヘミア王の玉座 これがボヘミア王の玉座
『聖ヴィート大聖堂』の南面広場が『第三の中庭』。大聖堂の西側が出来上がるまでの期間は、この南面が正門として使用されていた。天文時計、黄金のモザイク、最後の審判など見どころも多い。

その東側に小さな噴水をもった建物入口が有り、そこから旧王宮に入る。中に入れば、すぐに『ウラディスラフ・ホール』だ。

田舎の小学校の講堂ほどのホールは2つの意味で見ておく価値がある。

1つは、その意匠。ホール天井を支えるリブボールトが花弁の様にあしらわれていて美しい。ゴシック造りの教会の代表的な建築構造として紹介される事が多い「リブボールト」だが、このホールにおいては、構造体そのものが内装の意匠として立派な装飾となっている。ゴシックも最後期のホールだけに、建築史の変遷の一端を垣間見れる。余談だが、2011年の東日本大震災で多くの体育館の屋根が落ちた。「吊天井」という構造の物が殆どなのだが、地震の無い国とは言いながら15世紀のホール建築が美しく残っているのを見ると建造物のコストバランスという物を考えさせられてしまう。

もう1つの価値は、このホールが舞台となった歴史的イベントに由来する。もちろん、多くの戴冠式などが執り行われたのだが、何と言ってもハイライトは「三十年戦争」の切っ掛けとなった「デフェンストラツェ」=「窓外投擲」事件の現場だからだ。

「窓外投擲」事件とは、1618年にボヘミアの貴族が、ハプスブルク家の皇帝代理人を「窓の外に放り出した」という事件である。何か、昔からボヘミアでは「抗議」=「窓外投擲」という伝統が有ったらしい。ホンマかいな。

いずれにしろ、そこからヨーロッパ全土を戦渦に巻き込む「三十年戦争」が始まった。この戦争が歴史上、非常に有名なのは、その規模やドイツ全土を荒廃させた戦禍の悲惨さも然ることながら、戦争の終結となった1648年の「ヴェストファーレン条約」において「主権国家」「政教分離」という概念が提示され、これが現代の「国際法」の創出につながった為である。(一応、法学部政治学科出身)

それにしても窓から放り出されてはたまらない。ちなみに放り出した窓の高さは地上15mと伝えられる。

ホールを出て廊下を進むと『ボヘミア王の玉座の間』に至る。ここには、「ボヘミア王の三種の神器」(レプリカ)を展示されていた。本物は『ヴァーツラフ礼拝堂』の奥に「7つの鍵の扉」によって守られている。
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プラハ城 ゴシックの極み 聖ヴィート大聖堂

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プラハ城の聖ヴィート大聖堂 西... プラハ城の聖ヴィート大聖堂
西側の「裏門」から入場する
見事なリブボールトの天井 見事なリブボールトの天井 大聖堂の象徴である司教座 大聖堂の象徴である司教座 聖ネポムツキーの棺を持つ天使像... 聖ネポムツキーの棺を持つ天使像
2tの純銀製
屋内屋になっている「聖ヴァーツ... 屋内屋になっている「聖ヴァーツラフ礼拝堂」
1300以上の貴石で飾られているそうだが磨くと輝くのか?
礼拝堂壁面の紋章 チェコの国章... 礼拝堂壁面の紋章
チェコの国章に使われる3地域の物
二尾の獅子「ボヘミア」
赤と白の鷲「モラヴィア」
神具を持つ黒鷲「シレジア」の紋章
同じく壁面の紋章 「PRAVD... 同じく壁面の紋章
「PRAVDA VITEZI」=「真実は勝つ」だ。
ミュシャのステンドグラスが輝く ミュシャのステンドグラスが輝く
『プラハ城 第三の中庭』にある『聖ヴィート大聖堂』は、チケットセンターのある『第二の中庭』から建物を潜って向かって左側の扉から中に入る。荘厳な装飾の壁面に、そこそこ大きな門構えなのだが、こちらは実は「裏口」。教会建築だから東側が正面玄関で、こちら側は西=裏口に当たる。

裏口から大聖堂の中に入れば、ゴシックの極みの様な高い天井の大ホールである。午前中に見た『聖バルボラ教会』よりも、更に大きい。ん~、流石は「世界最大の城」の中の最大の建造物だけの事はある。でかい。

壁面を飾るステンドグラスは、どれも見事だが一番有名な『アルフォンス・ミュシャのステンドグラス』は、入って直ぐ(西側3枚目)の壁面にある。流石に美しい色使い。この世界的に有名なステンドグラスのモチーフは大モラヴィア帝国にキリスト教を布教したギリシャ人の兄弟「聖キリルと聖メトディウス」。

ステンドグラスはスポンサーが教会に出す看板みたいなものなのだが、このミュシャのステンドグラスのスポンサーは「スラブ銀行」である。そのモチーフが「聖書をスラブ語に翻訳して布教した逸話」で知られる二人の聖人であるあたり、生前から金銭的成功を収めたミュシャらしくて笑える。

なお、日本人である私なぞには良く判らないが「大聖堂」と「教会」は違う物らしい。「カトリック」の定義では「大聖堂」は「カテドラル」=「司教座聖堂」と表記される。「司教座聖堂」って何よ?という事だが、Wikiによれば「司教座聖堂」とは、「祭壇の内陣中央に設けられる司教が座るための椅子すなわち司教座(ラテン語で cathedra)を持つ聖堂(教会堂)のことであり、司教が長を務める聖堂」と説明されている。「教会」とは、その下部組織にあたり小教区を司教では無い聖職者が担当する施設の事を言うらしい。ちなみに教区を持たない聖職者の施設が「修道院」なのだそうだ。

さて、その内陣中央に陣取る「司教座」の回りをぐるりと回れば、『聖ヤン・ネポムツキーの棺を抱える天使像』がある。2トンも有る大きな銀製の像で見ごたえあり。『クトナー・ホラ』の銀山のお蔭か?

『聖ヴィート大聖堂』において、もっとも有名で重要な場所と言われる『聖ヴァーツラフ礼拝堂』だが、何気に地味で観光客も少なく危うく見過ごしてしまいそうな「部屋」だった。

「黄金の漆喰に1300以上の貴石に飾られ」とか観光本に書いてあったので、さぞやギンギラキンキラと思っていたが、本当に地味で暗い。むしろ、外に描かれた「ボヘミア」「モラヴィア」「シレジア」の紋章の方が、余程に美しい。でも、この礼拝堂の奥には本物の「ボヘミアのジュエルクラウン」が安置されている、との事。一般観光客は礼拝堂には入れず覗くだけ、と聴いていたが普通に人が入っていた。(普通の人ではないのかもしれんが)

さて、内部をぐるっと見て回ったら外に出て南面へ回る。東西に長い建物なので一番見応えがあるのが、この南側面だ。黄金のモザイクが輝き美しい。幾何学的に計算されつくしたダブルに張られたフライングバットも良く見える。この広場には「聖ゲオルギウス(聖イジー)の騎馬像」が建ち、お定まりのドラゴン退治をしている。角のオベリスクは、結構新しい物だそうだ。
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プラハ城 城内見学ショートコース

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プラハ城北口のエントランス 聖... プラハ城北口のエントランス
聖ヴィート大聖堂は北西方向からの眺めになる
プラハの花嫁 プラハの花嫁 北門に掲揚されるチェコ共和国旗 北門に掲揚されるチェコ共和国旗 北門の衛兵 北門の衛兵 北門を入ると第二の中庭に直結 ... 北門を入ると第二の中庭に直結
左手の建物が「聖十字架礼拝堂」
「聖ヴィート大聖堂」の尖塔がは... 「聖ヴィート大聖堂」の尖塔がはみだしている 東側側面は修復中 チェコは景気... 東側側面は修復中
チェコは景気がいいので、色々修復して綺麗にしている
チェコの国章旗 「真実は勝つ」... チェコの国章旗
「真実は勝つ」と書かれている
まずは、『プラハ城』へ向かう。『プラハ』滞在は今日を入れて4日間だが、最終日は空港へ向かうだけになるので、効率良く回らなくてはならない。何しろ見どころだらけの街だ。『クトナー・ホラ』の『セドレツ地区』をぶっ飛ばして先を急いだのは、今日中に『聖ヴィート大聖堂』の拝観を済ませておきたいからだ。

旧市街から来るトラムの停留所が有る『Prazsky hrad』(そのまんまプラハ城停留所だ)から『プラハ城』の北門にアクセスする。この城の「正門」は教会建築と同じく東門なのだが、北門からが一番交通の便が良い。エントランスの参道を歩いていると花婿が花嫁をエスコートしていく。花嫁は、ややケバ目だが、この地域のご多分に漏れず美人。そう、中欧の女性はみんな「若いうちは美人」、なのだ。

北門は小さな門だが、衛兵はしっかり二人立っている。『プラハ城』は現在ではチェコの大統領府となっているが、中に入る分には無料で誰でもノーチェックで入れる。よって、「世界で一番観光客の多い大統領府」と呼ばれているそうだ。これは、ビロード革命によって自由社会となったチェコ共和国の初代大統領が、共産党一党支配時代を含めて「大衆を抑圧する者が城に住む」という概念を変えたいと考え、『プラハ城』を大統領府と定めた上で、一般市民に開放した為だそうだ。為政者とは「誰が為に政を為すのか」を良く理解した話だと思う。現役の大統領府なので、衛兵が居るのだ。

北門を潜ると、すぐに「第二の中庭」と呼ばれる場所に繋がる。真ん中には噴水が設えられており、左側の奥には「聖十字架礼拝堂」と呼ばれる建物がある。そのそばには大統領府への入り口が有るらしい。西側の一面は丸ごと壁面をメンテ中で足場が組まれていた。

「第二の中庭」にチケットオフィスがある。『プラハ城』は前述のとおり入場無料だが、『聖ヴィート大聖堂』や『黄金の小路』には有料チケットが必要なのだ。チケットには主要な箇所を回る「ショートコース」と、博物館なども入場できる「ラージコース」の2種類がある。どちらも月曜日の16時からは無料入場になるらしい。『プラハ城』そのものは18時まで開いている。(夏場)

さて、18時まで開いている、とは言っても『聖ヴィート大聖堂』は、今日は都合で17時までしか中に入れないので、とっとと大聖堂の入り口へ向かう。「第二の中庭」を東側へ建物を潜れば「第三の中庭」、というより、いきなりドーンと『聖ヴィート大聖堂』だ。壮麗なゴシック様式の大聖堂である。
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そして・・・プラハに至る

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プラハの郊外はネオモダンとでも... プラハの郊外はネオモダンとでも言えそうな
独創的な建物が多く建つ
そして・・・プラハに至る そして・・・プラハに至る トラムが見えてくれば旧市街も近... トラムが見えてくれば旧市街も近い 「プラハの春」のバナーが ドボ... 「プラハの春」のバナーが
ドボルザークホールに翻る
もう旧市街だ もう旧市街だ
ハイウェイ沿いに大型のSCが増え始めると『プラハ』の街が近い。『プラハ』はチェコ共和国の首都にしてボヘミアの都、そして「百塔の街」である。

過去に、色々な場面で「プラハは世界一美しい街」という表現に触れてきた。そして昔、イスタンブールの金角湾に沈む夕日を眺めた時と同じような感動を、また味わえるのでは、と私にとってプラハは「いつかは訪れたい街」の筆頭となった。

今回の旅の最終目的地である『プラハ』では、
1.『ウ・ズラテーホ・ティグラ』、『ウ・フレク』この2件の居酒屋は絶対はずせない。
2.プラハの春音楽祭オープニング。スメタナホールでチェコフィルの「My Country」を聴く。
3..ラビリンス(迷宮)とまで言われる旧市街の街中をぐだぐだに彷徨う。
以上の3点に重点を置いて楽しもうと思う。

『チェスキークルムロフ』では、狭かったモルダヴ川もプラハでは『ブダペスト』のドナウと同じくらいの川幅を持つ大河になっている。橋を渡り『ドボルザークホール』を横に見れば、もう旧市街だ。
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クトナー・ホラ 荘厳なる聖バルボラ教会

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クトナー・ホラの聖バルボラ教会... クトナー・ホラの聖バルボラ教会
大きく立派なゴシック教会 何だか東大寺大仏殿を思い出した
傍には銀山華やかりし頃に造幣局... 傍には銀山華やかりし頃に造幣局だった
「イタリア宮」と呼ばれる白亜の建物がある
「イタリア宮」と眺望の良いテラ... 「イタリア宮」と眺望の良いテラスに建つ塑像 「バルボラ教会」の祭壇は定番の... 「バルボラ教会」の祭壇は定番の最後の晩餐 天井には見事なリブボールトに各... 天井には見事なリブボールトに各地域の紋章が彩られている 一時は『プラハ』に次ぐ繁栄を誇... 一時は『プラハ』に次ぐ繁栄を誇った街の
守護聖人をまつった教会だけあって壮麗な教会である
ステンドグラスの張替中に、わざ... ステンドグラスの張替中に、わざわざパーツを持ってきて説明してくれた。
2泊した『チェスキー クルムロフ』を離れ、チェコの田舎道をGSでトイレ借りながら2時間半程度走ると13世紀から16世紀にかけて銀鉱山で栄えた『クトナー・ホラ』に着く。

昨年訪れた「石見銀山」が14世紀の開山。実際に世界経済にポルトガル交易として影響を与えたのが17世紀からだから、ヨーロッパの銀地金は『クトナ―・ホラ』から「石見銀山」に引き継がれたことになる。

ただし、現在のこの地は「石見銀山」の当時の自然を残す銀鉱山跡を中心とする遺跡とは、全く異なり言われなければ、ここが銀鉱山の街として有名だったことすら判らない。

唯一、街外れにある鉱山夫の守護聖人「バルボラ(バーバラ)」を祀った『聖バルボラ教会』の威容が、なんで、こんな街に、こんな大きな教会が、という驚きと共に当時の栄華を伝える。

そのくらい、この教会は大きい。ゴシックの壮麗な造りだが、ブダペストの『マーチャーシュ教会』、ブラチスラバの『聖マルティン教会』よりも遥かに大きく見える。

教会の左手に回れば、クトナー・ホラの街を見渡す聖人の並ぶテラスに出る。そこに建つ白壁の美しい塔を持った建物は『イタリア宮』と呼ばれ銀山だった頃には造幣局だったとの事だ。

ちなみに、『イタリア宮』の塔の手前に小屋が有り、そこにトイレがあるのだが、入り口は機械式の「ぐるりんぱ」になっている。手前のボックスにコインを5コルナ入れると入れる仕掛けなのだが、そのボックスの更に手前にある「聖バルボラ教会 観光記念コイン」40コルナを間違えて買ってしまった。よく考えればトイレチップ40コルナ=200円は、べら棒に高いのだが生理現象に紐付くと人は馬鹿になる。(私だけか)

尚、この自動販売トイレ、コインであれば釣りも出る。使えるコインは写真が貼ってあるので間違えずに使いましょう。(私に言われたくはない)

『聖バルボラ教会』の中は、リブボールトに支えられた高ーい天井、壁面を彩るステンドグラスと、外観通りの典型的なゴシック様式。14世紀から建設が始まった教会だが、銀鉱山の閉山などで街が衰退し、完成を見たのは1905年と伝えられている。

「クトナー・ホラ」には、もう一つ街の中心に近い「セドレツ」という所に「聖マリア大聖堂」という建築当時はゴシック様式でチェコ最大だった大聖堂があり、勿論こちらも世界遺産。この大聖堂の隣の墓地にある教会が、クトナー・ホラの代名詞のように言われる骸骨だらけの「セドレツ納骨堂」なのだが、今回はマルっとパスして先を急ぐ。
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チェスキークルムロフ 夢幻の夜

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夜のチェスキースルムロフ 人通... 夜のチェスキースルムロフ
人通りはほとんど無い
人々は帰り道を急ぐ 人々は帰り道を急ぐ 路地に輝く城の塔 路地に輝く城の塔 窓の中には暖かさそうに人が集う 窓の中には暖かさそうに人が集う 何ものかが潜む闇なのか 何ものかが潜む闇なのか その先には何が待つのか その先には何が待つのか 全てを閉ざし街は密やかに休む 全てを閉ざし街は密やかに休む
『二人のメリーズ』で良い具合に酔っぱらえたので、チェスキークルムロフの夜景を撮る。

これは、もう、何なのか。街を歩きながら信長が舞う「敦盛」を思い出していた。

『人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり』
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Cafe APOTHEKA と U dwau Maryi

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「APOTHEKA」外観 「赤... 「APOTHEKA」外観
「赤門」の左手にある
ちょっとお洒落にカウンターを撮... ちょっとお洒落にカウンターを撮る 奥様お気に入りのホットチョコレ... 奥様お気に入りのホットチョコレート 薬瓶の棚 薬瓶の棚 思ったよりも狭い店内 思ったよりも狭い店内 こちらが「二人のメリーズ」 こちらが「二人のメリーズ」 雨なので川沿いでは飲めず 雨なので川沿いでは飲めず キリスト橋越しに城の夜景を望む キリスト橋越しに城の夜景を望む
雨交じりの『チェスキークルムロフ』をぶーらぶーらして、お土産に『城とおっさんが描かれたビアマグ』なぞを買う。あまりに俗な買い物だが、これを買っておけば自宅でビールを飲む口実にもなる。同じ物が店によって値段が違う、と言う良く有る観光地の土産物屋法則が、この地でも当てはまる。最安値から10コルナ=50円高かったが、戻るのも面倒なのでホテルに近い店で295コルナ=1450円位で購入。

「赤門」まで戻って来て、角にあるCafe「APOTHEKA」に入る。英語で言う「Apothecary」、そう「薬屋」と言う名前のCafeである。実際、昔は薬屋だったらしく、貴族しか薬を買えなかった時代に城の前で営業していたそうだ。

もっとも、チェコでは現在でも感冒の対処として「ビールを飲め」という医者が居るというので「薬屋」でビールを飲むのも当たり前、かもしれない。ビールと甘酒の違いは有れど、何か店の位置関係からも神田明神前の「天野屋」を思い出す。

カウンターが壁面一面を取る小さな店の内装には、「薬屋」を思わせる天秤や薬瓶が置かれているが、全然辛気臭くなくお洒落な感じなのは流石。

私はピルスナー・ウルケル、女房はホットチョコレートを頼む。このホットチョコレートはミルクにサイコロキャラメル位のチョコレートの塊を溶かして飲む、という物で、柄の付いたチョコをカップに入れて「ぐ~るぐる」回して戴く。勿論、美味でもあるが、趣向もお洒落で女房もご満悦だった。

夜半になっても雨は止まなかったが、折角なので川沿いの居酒屋に夜景&ビールを飲みに出かける。キリスト橋の先の路地を左手に折れて「U dwau Maryi」という居酒屋に入る。「二人のメリーズ」ってのはキリスト教国ではおなじみのフレーズ。(双子のリリーズでは無いぞ)イエスの母マリア(メリー)とイエスの妻(?)マグラダのマリア(メリー)の事だ。店自慢の川沿いのテラス席に陣取るが、雨交じりなので一段奥まった屋根の下なのが残念。

ここではダークビールを戴く。チェコビールは何を飲んでも美味い。今日も良く飲んだ。

店を出ると雨が止んでいたので、そのまま夜景を撮りに行く。チェスキーの夜も今宵限りだ。
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