まずは、『プラハ城』へ向かう。『プラハ』滞在は今日を入れて4日間だが、最終日は空港へ向かうだけになるので、効率良く回らなくてはならない。何しろ見どころだらけの街だ。『クトナー・ホラ』の『セドレツ地区』をぶっ飛ばして先を急いだのは、今日中に『聖ヴィート大聖堂』の拝観を済ませておきたいからだ。 旧市街から来るトラムの停留所が有る『Prazsky hrad』(そのまんまプラハ城停留所だ)から『プラハ城』の北門にアクセスする。この城の「正門」は教会建築と同じく東門なのだが、北門からが一番交通の便が良い。エントランスの参道を歩いていると花婿が花嫁をエスコートしていく。花嫁は、ややケバ目だが、この地域のご多分に漏れず美人。そう、中欧の女性はみんな「若いうちは美人」、なのだ。 北門は小さな門だが、衛兵はしっかり二人立っている。『プラハ城』は現在ではチェコの大統領府となっているが、中に入る分には無料で誰でもノーチェックで入れる。よって、「世界で一番観光客の多い大統領府」と呼ばれているそうだ。これは、ビロード革命によって自由社会となったチェコ共和国の初代大統領が、共産党一党支配時代を含めて「大衆を抑圧する者が城に住む」という概念を変えたいと考え、『プラハ城』を大統領府と定めた上で、一般市民に開放した為だそうだ。為政者とは「誰が為に政を為すのか」を良く理解した話だと思う。現役の大統領府なので、衛兵が居るのだ。 北門を潜ると、すぐに「第二の中庭」と呼ばれる場所に繋がる。真ん中には噴水が設えられており、左側の奥には「聖十字架礼拝堂」と呼ばれる建物がある。そのそばには大統領府への入り口が有るらしい。西側の一面は丸ごと壁面をメンテ中で足場が組まれていた。 「第二の中庭」にチケットオフィスがある。『プラハ城』は前述のとおり入場無料だが、『聖ヴィート大聖堂』や『黄金の小路』には有料チケットが必要なのだ。チケットには主要な箇所を回る「ショートコース」と、博物館なども入場できる「ラージコース」の2種類がある。どちらも月曜日の16時からは無料入場になるらしい。『プラハ城』そのものは18時まで開いている。(夏場) さて、18時まで開いている、とは言っても『聖ヴィート大聖堂』は、今日は都合で17時までしか中に入れないので、とっとと大聖堂の入り口へ向かう。「第二の中庭」を東側へ建物を潜れば「第三の中庭」、というより、いきなりドーンと『聖ヴィート大聖堂』だ。壮麗なゴシック様式の大聖堂である。