北岳山頂での至福のひと時を過ごし、
いよいよ「濃鳥小屋」を目指して下ることになった。
目前の巨大な山塊「間ノ岳」を目指して下り始める。
岩のガレた若干緊張させられる登山道を、
慎重に下る・・・。
下手に足を引っ掛けて転べば大怪我になる。
落ちればこの世とさよならとなる・・・。
前回から少し間が開いてしまった。
なんだかパソコンの不調、
いろいろ仕事に追われて中断してしまった。
その間にいっきに秋めいたり、
先を急がないと、
夏はとっくに記憶の外となりかねない雰囲気・・・。
前回ご来光を紹介したと思います。
そこから「肩の小屋」を出発して、
天下の高度第二位の「北岳」を目指します。
頂上を目指して一気に高度を上げます。
一息ついて下を振り返ると、
もう「肩の小屋」の青い屋根が小さくなっている。
朝起きたとき頭の芯が痛んだ。
軽い高山病の症状だ。
登るほどに痛みはきりきり痛んでくる。
こういうときは無理をせず持参の薬を飲む・・・。
3000メートルを超えてくるとどうしても若干頭痛がする。
まあ、これ以上ひどくならなければ大丈夫だ。
朝日が昇ってきると、
徐々に周りの山々にも光が回ってくる。
「肩の小屋」の後ろに控える北岳も赤く染まってくる。
頂上から少しづつ赤く染まってくるさまは、
これはこれでなかなかいい・・・。
朝食の前に、
デジカメを持って、
周りをゆっくり見て回るのも悪くない。
若干寒くもあるが、
壮大な景色の中では我慢できる範囲だ・・・。
一夜明けて、
午前4:00過ぎ起床。
山の朝は早い・・・。
しかも、起きると同時に布団をたたみ、
ザックを整えて着替える・・・。
もたもたしていると、
すぐに回りには人がいなくなってしまう。
起き抜けから取り残されるような気分は、
これからの行程を考えるとどうにもよろしくない・・・。
とりあえずの片づけが終わって外に出る。
ご来光を迎えるためだ。
もうかなりの人が外に出ていて、
その瞬間を待っていた・・・。
東の空が徐々に真っ赤に燃えてきた。
「小太郎尾根」を「肩の小屋」に向かって歩き出す。
結構足がぎりぎり状態・・・。
膝は、登りのせいか、
それほどの痛みにはならずにすんだ。
かなり不安を持って登っていただけに、
気分はかなり軽くなった。
はるか遠くの空でごろごろいう音が聞こえる。
雷が鳴っているようだ。
雷の音が聞こえてくるとさすがに簡単に休憩は出来ない・・・。
苦しい息の中とにかく先を急ぐ。
「肩の小屋」近くに来ると、
雷の音は収まる雰囲気に変わってきた。
なんとか大丈夫そうだ・・・。
後ろを振り返って、
今来た道を撮影・・・。
なだらかに見えるのですが、
これが結構だまし絵なんですよね・・・。
この道のアップダウンは、
見た目以上のものがありました・・・((+_+))
ようやくお盆が終わり、
休日も今日でおしまい・・・。
いよいよまたいつもの日常に明日から戻ります。
今日は朝からずいぶん涼しかったですね。
いきなり秋の雰囲気・・・。
しかし、しかし、これで油断して、
くれぐれも秋がすぐそこ・・・、
なんて思わないほうがいいようですね。
目次でいえば、
ちょっと思わせぶりに、
らしき雰囲気にふってみたというところでしょうね。
暑さは戻ってくるようです・・・。
お盆で中断してしまった「白峰三山縦走記」を、
思い出したように再開です(^O^)/
拍手はどこからもありませんが・・・。
息も絶え絶えにようやく「小太郎尾根」のてっぺんに到着。
とにかくザックを下して水を補給。
体中の水分が毛穴という毛穴から、
全部出切ってしまった感じだ・・・。
ゆっくり周りを見渡すと、
3000メートルの山の頂と、
肩を並べるくらいのところまできたことを実感する。
下から見上げていた山の頂が、
ほぼ目線と同じところにある。
登ってきた高さを実感する瞬間だ!!
「小太郎尾根」の先には横綱「北岳」の太刀持ちを務めるかのような、
「甲斐駒ケ岳」の豪快な山容が圧倒する。
力強い兜のように見える。
横綱「北岳」の寛容さを睨みつけるような迫力だ。
甲斐駒ケ岳は中央線に乗ってその車窓から見える、
その豪快なごつごつした山容を見ると、
南アルプスに来たぞ!という実感が湧いてくる。
南アルプスの盟主「北岳」よりその存在感は大きいかもしれない・・・。
なにしろなんだか怖い雰囲気なのだ・・・。
ここまで登ってきて、
まず出迎えてくれた「甲斐駒ケ岳に」に敬意を表して、
あと30分の道のりの「北岳肩の小屋」へ歩き始めた。
それほど大きなアップダウンはないものの、
ここまでのダメージを引きずって、
「肩の小屋」を目指した。
「小太郎尾根」に向かって登り始めると、
ピンク色の花火のような花と遭遇。
呼吸が苦しい中デジカメを出すのも、
どうも億劫になっている・・・。
しかし、今撮影しないと次のチャンスはないかなと思い直し、
二枚撮影・・・。
出来の良い一枚をアップ。
この花の名前もとりあえず今は分からない・・・。
二俣から右俣にコースを取って登る。
お昼を食べた分岐点が遠くなり、
大樺沢の雪渓もだいぶ下に遠くなってきた。
真夏の太陽が完璧に登山者を捕らえる。
先が見えないような登りが続く・・・。
かなり呼吸も体力もバテを感じてくるころだ・・・。
登るにつれて登山道は傾斜を増してくる。
ものすごい汗が体全体からあふれ出てくる。
まさしく流れるような汗だ。
しかし、不思議とそれほど水を欲することもない。
ようするにだぶついた水が、
体全体にかなり溜まっているということだと思う。
それをとりあえず全部出して、
それから補給しろということだ思う。
汗が出てくるとかなり体も軽くなり、
足取りも軽くなる・・・。
リズミカルな呼吸と流れる汗。
登山道の脇にちらほら高山植物が顔を出してくる。
残念ながら名前は分からない。
それほど珍しい高山植物ではないと思うのですが・・・。
北岳を盟主とする「白峰三山」を縦走し昨夜帰宅。
そのまま何もせずくたびれ果てて就寝。
朝、目覚めるとどうにも膝が痛くて、
起き上がるのがやっと・・・。
なんとも情けない状況になっていた。
ある程度予測していたとはいえ、
まったく外へ出られないのは若干厳しい・・・。
水泳の北島康介の金メダルの泳ぎを見て、
これはまたこれで感動ものだった。
まさに完勝だったと思う。
勝とうと思って世界新記録で勝つとは、
ほんとにすごいことだと思う。
話は山に戻して、
8日の朝の始発で渋谷に行くと、
なんと山手線内回り全線運転見合わせ中という状況だった。
来る間の車内放送でも言ってはいたが、
着いてみるとまったく動く気配もない・・・。
待ち合わせの時間に間に合うかなと思いまがら、
私鉄を乗り継いで新宿駅に到着。
同じ私鉄の車両に今回の登山リーダーのO君が乗ってきた。
「驚いた!驚いた!」と話しているうちに新宿駅に到着。
山の手線の混乱で遅れはしたが、
今回の登山メンバー全員がなんとか乗り込んで、
7:00ちょうどの「梓一号」で甲府に向かう。
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