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ギリシア人の物語(Ⅱ)・・・塩野七生著

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現代に通じるような意味のある内... 現代に通じるような意味のある内容だった。

連休に読もうと思い買っておいた一冊。
塩野七生著「ギリシア人の物語Ⅱ」
去年、第一巻が発売されて以来約一年。
第二巻が発売された。
なかなか深い内容であり、
連休にじっくり読むにはふさわしい一冊だ。

第一巻では、民主性を高度に発展させた都市国家アテネが、
同じ都市国家のスパルタとともに、
当時の巨大帝国「ペルシア」の大軍を、
はるかに少数の軍隊で二度にわたって撃破した物語だった。
民主制の勝利を語る内容だった。

その後のアテネの命運が描かれているのですが、
まず高度に発展した民主性が徐々にむしばまれて、
強烈なポピュリズムが台頭する。
衆愚政治へと流れていき、
指導者がころころと変わっていく。
それによって当たり障りのない人物が残っていく。
そしてアテネ崩壊の鐘が打ち鳴らされる。

沈滞した雰囲気を一掃しようという民衆の戦争への熱狂。
作戦の崩壊と撤退を認めない民衆の怒り。
ついには戦線の崩壊と総力を挙げた軍隊の全滅。

そして行き着いた先が地中海の覇者としての地位からの転落。
すべてを失って施しを受けるがごとき民衆の生活。
これがアテネ崩壊の道筋だった。
ポピュリズムの怖さに警鐘を鳴らす一冊となっている。

なにやら現代に通じるものを感じた。
世界を見渡すとそんな空気が充満してきてるのではないか・・・。


#ギリシア人の物語 #塩野七生 #本

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エメラルド
エメラルドさんからコメント
投稿日 2017-05-10 20:58

本当ですね〜!現代の話を聞いているようでぞっとしました。ぼっとしているととんでもない所に飛んでいきそうですね。両眼をしっかり開けておかなくてはいけませんね。

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Toshiaki Nomura
Toshiaki Nomuraさんからコメント
投稿日 2017-05-18 09:34

やはり歴史は繰り返すんですね。
共産主義、民主主義・・・。
どれも完全はないんですね。
今の世界は混とんとしてますが、
こういう時代に台頭するのがポピュリズムです。
危険な兆候ですね。

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