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投稿日 2016-09-10 13:02
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
たなびくアリの黒波とても大人達に似ているね黒基調の衣をまとい行ったり来たり休み返上で働いているお疲れさんですね日曜日の公園解放された時間と固まった表情僕らはここでいろんな衣をまとうサルのように手を叩き笑いカラスのようにブランコで宙を舞いカァ カァ 鳴くジャングルジムのてっぺんから楽しいですよお天道様へハトになって手紙の配達ガオッ ガオッとライオン子どもたちを追いかけるケラケラ笑いながら逃げてゆくバンビそれを見ている風神さま本気になってはいけませんよ大きなうちわをひとふりして大人だけにくるりんと弾みをつけて風を起こすのさアリの時に浴びる向かい風とはまったくべつもので心地よいのさああひとやすみひと...
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投稿日 2016-09-10 08:03
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
平和について考える時まず猫ちゃんのまったり主義を知ろうとすることが大事だ猫じゃらしがわざとらしく動く好奇心が強く自分の安全を見極めながら手を出す夢中になってしまってもよく見てカラダは反応するちょっと疲れたらカラダをひいて腹ばいになり目はキョロキョロ右、左、上、あっち左、右、上、手前ここぞ、というとこ...
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投稿日 2016-09-09 10:38
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ビルの谷間では見えぬ稲乾き始めた風に実りの秋は色づいてきただろうか轍を上手に跨ぎイナゴの上をトンボが飛んで雲の向こうにはくれないの夕日僕は少し早めに出勤し職場近くの公園目を閉じ香ばしき風の匂い贅沢なひと時にほっこり今日の素晴らしい始まり幸せの風を感じながら...
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投稿日 2016-09-09 09:27
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ピアノの響きを突き刺してくれ小心者の繰り返しに終止符をクレージーな早弾きで都会の景色が奏でられるとコーヒーカップを手にしたまま街が歩き出し僕を置いてゆく口をポックリ開けてここに佇むしかない目の前の奏者は我が世界の中で芸術の衣に身を任せ僕をその世界へ手招きしているピアノの周波数は僕のこころに反響すると...
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投稿日 2016-09-08 23:53
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
しとしと降る雨のように丁寧にアルペジオで奏でる僕のつくる景色はどこまで描けるのだろうか君の疲れた心に沁みるように弦を弾いて蔑ろな甘えは僕の罪すれ違いの心君に寂しさがおし寄せたこれではいけない想い出の栞をつまみだいじなページを開いてみる夢で輝く僕を見つめる君の瞳ふたりの原点は前しか見えてなかった君を包...
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投稿日 2016-09-08 20:28
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
あなた様の場合魂が通常より小さく燃えているため金額はこちらになります納得されないようでしたら私どものお勧めは差し控えさせていただきますよくお考えになってくださいませ そうですかご契約になられますかありがとうございますそれではご成約にご協力を願い致しますその前に先ほどの説明と重複致しますがもう一度ご確認させていただきます命の期限ですがこちらはご成約後三ヶ月となっておりますお売りになった命の代金はこちらの契約書にご記入後現金でご用意致しますご自由にお使いくださいませ当店では一度お売りの命に限り買い戻しは致しかねますのでご承知くださいませ先日どうしても買い戻したいとおしっしゃるお客様がいましたこちら...
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投稿日 2016-09-08 10:33
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
何を隠そう私はクスグリマン隠してないじゃないか君はそう言いたいねでも、残念ながら私は透明人間になれるから隠れることができるのさそれで、クスグリマンって何をしているか知ってる?知ってたら私の存在を知られているって、ことになっちゃうけどまあまあ、落ち着いて聞いてくださいな私はひとの幸せのためにクスグリ続...
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投稿日 2016-09-08 09:49
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
火曜日、水曜日よりなんとなく存在が薄い土曜日、日曜日なら街の雰囲気も変わってひとの表情も明るい土日の勤務はお疲れさんとしかいえない月曜日なら電車の中一番に眉間のシワが深くなる金曜日ならもうひと頑張りの空元気木曜日はて、なにかあっただろうか思い浮かばない今日、木曜日無表情気はどこかに飛んでいるでも、時...
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投稿日 2016-09-08 08:46
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
首のまわりに汗が出ている目覚めてすぐにシャワーを浴びたい朝もう九月八日というのにこの暑さは枕カバーも濡れているようだが朝はカラダが軋んで動けない腕を回せばバギバギと鳴り胴体は丸太のようにコッチコチ扇風機のスイッチを足の指で押す子どもには見せられない技だ首筋が冷たくなるやはりなんとか起きよう仰向けから...
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投稿日 2016-09-08 00:14
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
発車の時間が近づいておりますくれぐれも想い出などはお持ち込みにならぬよう、ご注意くださいませもし、あなた様の生き様や歴史などをお持ちの際には、ホームに備え付けてある「忘れる箱」にお入れください終点の虹工場までそれらのものを持ち込まれますと、余念が虹づくりに影響され、下界への美しいシチュレーションが損...