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投稿日 2016-09-12 22:37
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
夜のネコちゃん まんまるお目めで なにをねらっているの 虫さん 風になびくスカート それとも わたしには見えない あれなの こわいこわい 私の気のせいよね 昼のネコちゃん ほそ長お目め どうしてきれいなの クリスタルの きれい、みわく、きらりん 夢の世界が見えるの ネコちゃんのお目め 宝もののお目め そのお目めで わたしがどんなふうに見えるの...
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投稿日 2016-09-12 20:42
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
宇宙の構成について物理学の博士さんが熱弁宇宙の物質は水素やヘリウムの元素は5%に満たず宇宙の殆どは暗黒エネルギーと暗黒物質で構成され我々のような人間の原子は0. 02%の存在に入るらしいはあなんとか書き留めたよ難しいこと言うからノートするの大変だったよ液晶画面で熱弁する物理学の博士さんあんなに重そうな飛行機が飛んでしまうのも理解できないのに暗黒とかいう真空のことを言われてもちっとも解らない五桁の数字さえも右から左の俺の短期記憶じゃ暗黒云々は理解不能だ残念だけど仕方ないでも解ることだってあるんだ宇宙は想像できないくらいデカくてその中で生物として生きている俺たちこれは奇跡よりも遥かに確率が低い宝ク...
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投稿日 2016-09-12 16:51
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
そ、の字をなぞり秋が落ちてきました青を焦した抜け殻おとなの香りがしての、の字をなぞりわたしは回っています潮風の想い出ため息に変えて瑞々しさはどこへ軽さは静けさカサカサと呟いてこ、の字をなぞり二葉は離れてゆきます黄昏ゆくあなたさよならさえ色褪せてろ、の字をなぞり足元に落ちてきました手にとった一葉枯れて...
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投稿日 2016-09-12 07:38
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
駅へ近づくと女のわめき声が聞こえてくる昨夜の不協和音を引きずったかのように痛みからくるものではなく駄々を捏ねイタイ、イタイと救急隊員を困らせ月曜日の朝から現実のプレリュードが流れるエスカレーターで降りホームに立つまだ、微かに女の声が聞こえ誰もが何かを感じながらも自分の視線を確かめながら今日一日のエネ...
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投稿日 2016-09-11 12:18
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
おはようシリアルに牛乳をいっぱいレーズンの粒にニヤつき射し込む陽射しは柔らかくて今日の予定は?特にありません!窓からの景色も優しく自由な時間が広がっている幸せいいじゃありませんんかなにもない日曜日ってのもああ、まったりしていよう雲の流れを横目に読書なんかしてコーヒーを飲んでそんな時間も大切ねああ二匹...
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投稿日 2016-09-11 05:05
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
図書館には詩集がある私の至福の時間を棚から選ぶ有名な詩人の詩と対談が書かれたもの分厚い本を抱え明るい場所へ向かったそこにはサービス精神たっぷりのとても素晴らしい文字が繋がり プロの詩人がいるもんだ関心するばかり私が感じたのは芸術でない詩エンターテイメントな詩そんな印象だった詩はくだらないもの詩人の言葉には愛情が見えている生きた世代の照れという美しさがあり私にはない時代の色に感銘した自分の父親と被る面影職人の現役詩人に会えた幸せそしてどんな言葉で締めくくるのだろうそこに興味が唆られるのは不謹慎なことでしょうかいやそこは聞き逃してはいけない...
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投稿日 2016-09-11 04:08
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
あっし(あたし・わたし)は外の空気が吸いくなりまして、設計事務所を抜け出しタバコを吸っていたのであります。そこへ、課長さまがいらっしゃって「仕事が詰まってんだから、事務所に戻ってとっとと書け」なんて、申しましてあっしのくわえていたタバコをつまんで、ポイって投げてしまうのですから、いただけない話で。課長さまは図面も書かずにひとの尻しか叩くことしかできない、へっぽこ野郎でございます。あっしが会社のためどれだけ身を粉にして働いているのかなんて、雲の上の話なのでしょう。広尾ガンガンヒルズのサッシ(窓枠の建材)を全棟、あっしが全て徹夜して線を引き続けたというのに、課長さまは「取引先へ行ってくる」と、おっ...
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投稿日 2016-09-11 03:56
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
やっと見つけた僕が輝けると思える場所だけど今は少し違って表現者にとって舞台がなくては寂しささえも演じられない落ち着かない足取りで綴ってみればそれは孤独の詩(うた)上手く言えないんだけど僕は振り出しに戻ったようだあの孤独な詩作の日々いや、一周まわって来たはずだからひとりで次の階段を上れるはずなのになぜ...
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投稿日 2016-09-10 18:29
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
はぐれ雲は高層ビルに隠れ僕の様子を想像しているあれは夢ではなかったはず孫悟空のように君に乗っていた君は僕の指笛から逃れようと抵抗してじっとしているそれなら驚かしてやろうガラス張りに写るしのび足で微笑み高層ビルの角まで進んでみる僕を乗せてどこへ行くんだいそれで君が解放されるのだからさあ、僕を乗せて……...
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投稿日 2016-09-10 16:39
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
何もせず自分はどうにかなる、大丈夫って、のは逃げだからな。世間は上手く出来ていて、そういうのをすべて知っているから。努力に勝るものはなく、突き詰めていけば努力は充実になり、楽しみになる。当たって砕けろ!まずは当たって行かなくちゃな。...