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投稿日 2016-09-16 07:05
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
遠近両用のメガネに慣れてしまうもう近視だけのものには戻れない老眼に合わせた度はレンズの下部階段を降りる時に頭が下になると近距離を老眼の目で近視用で見る段差が歪んで見え転けそうになるだから目だけを動かし下を見てるすると頭を下げない習慣がついてダブレットや本を読むときも同じ頭を下げない姿勢を保つ事になり...
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投稿日 2016-09-15 22:41
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
統計学だけでは勝てやしない敵の機微を見逃すことなく心理を暴くそれが雀士の目だ小芝居をし小芝居を見破り脅し脅しにのらず能面をかぶり顔色を伺い速さで威圧急かされず打つ癖を持たず相手の癖を見抜く勝負はせず相手に勝負させる何もかも思い通りにいかない赤ん坊をあやすようにひたすら相手の様子を伺い続ける楽しみなん...
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投稿日 2016-09-15 22:00
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
君は右君だと思っているみたいだけどほんとうは左君なんだよ右を見ると右君の僕がいるでしょだから君は左君なんだよ僕を左君だと思っているでしょだったら僕が左君になってもいいよ右君でも左君でも構わないよ右君に拘っても左君に拘っても僕は僕で僕以外の僕じゃないんだからそれに君は君で君以外の君じゃないんだから...
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投稿日 2016-09-15 07:45
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
朝は弱い僕を知っている不安が目を覚まさせ今日の始まりに躓いて起き上がる昨夜の他愛もない一言が浅い眠りから気怠さへ繋げて椅子に座り肩を落とすカラダは重たく沈んでゆくミャ〜と猫が膝に飛びのり何もかもお見通しのその目で僕を見つめると腕を伸ばし胸を掻く両手で撫でる気がかりを少し消しながら猫は静かに飛び降り離...
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投稿日 2016-09-13 23:43
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
月に雨螺旋を描きダーツのように大地を刺す雨泥は隆起し足枷となり俺の足は奪われる腹を空かした禿鷹が距離をおき俺という獲物の様子を伺うすでに食物連鎖を俯瞰している立場ではないだが俺はまだ生きているお前達が集まるにはまだ早い失せろ失せろ俺は終わっていない次第に腐食してゆくカラダ弱気から捻じ込んでくる死疲弊...
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投稿日 2016-09-13 23:18
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
今日も飲まされながらも満たされぬ渇きが次第に強くなる主人はテーブルにコップで差し出すふたりは笑窪をつくる、上手につくる定事の絶対に手だけが震え右手に左手を添えれば左手も震え次第にテーブルがガタガタと震え床に共振すれば主人が痙攣し始めながらこれは僥倖だ素晴らしき我がオモチャよさあ、もっと飲みなさいもっ...
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投稿日 2016-09-13 21:16
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
愚かなる我を知り充実から滲む言葉を磨き喜ばせよう貪欲を散りばめ放つ詩は惜しみなく鈍き輝きであろうとも光放つ詩人であれ咀嚼しきれぬ想像表現しきれぬ創造未だ貧困なる詠み手だが山月記の詩人と同一化せず虎に成ることを拒み拒絶は頑固に硬いコンプレックスを才能の素とし先天的な継続力集中に溺れて微笑む楽観の機動力...
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投稿日 2016-09-13 21:12
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
えっ生命の誕生が地球からでなく彗星からだって宇宙の博士さん今日の講義もぶっ飛んでいるなあ俺たちの祖先は海からだと思っていたけどどうもそれは違うという理論が有力らしいよそれがさあ時速60,000キロで太陽系の果てから飛んでくる彗星に俺たちの起源があるらしいよもうなんてこと言っているんだよ博士!そんな感...
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投稿日 2016-09-13 19:12
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
おばあさんのツルさんは誰とでも話すどんなモノとも話す米屋のじいさんに会えば今日もお互い生きているねそうかと思えば鯉のぼりと話している今日もよく泳いでいるねはあそうかいそうかい気持ちいいのかうらやましいのわしもむかしはあんたに負けず泳いでいたよ散歩中のツルさんカラスに怒っているほいダメだぞ畑を荒らしたらあっちへ行けクロちゃんや僕はツルさんがなんだか好きだどんなモノとでも話せるからとてもやさしいんだと思うこの間はあの世にいっちゃたおじいさんと話してたまだかいまだなのかいわしをいつ迎えに来てくれるのかねそうかいそうかいまだおまえさんの準備ができてないのかいそれなら仕方ないの僕は縁側に座っているツルさ...
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投稿日 2016-09-13 07:03
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
足元が濡れ水たまりには波紋ビニール傘が雨空を透かす駅に着く雨がっぱを脱ぐひとタオルで拭くひと綺麗に傘をたたむひと滑らないように乗り込む車窓からはどんよりな風景薄暗い朝が続き雨音を聞こうとするがやはり電車からは聞こえない誰かの傘が倒れてハッと火曜日の朝に戻される晴れの日を模しながらなるべく何時もと変わ...