騒客(そうかく)
9月
13日
充実から滲む言葉を磨き
喜ばせよう貪欲を散りばめ
放つ詩は惜しみなく
鈍き輝きであろうとも
光放つ詩人であれ
咀嚼しきれぬ想像
表現しきれぬ創造
未だ貧困なる詠み手だが
山月記の詩人と同一化せず
虎に成ることを拒み
拒絶は頑固に硬い
コンプレックスを才能の素とし
先天的な継続力
集中に溺れて微笑む楽観の機動力
力をハイブリットな螺旋で濁り合わせ
努力からでは得られない道
想起の渦巻く言葉を繋いで行く
道の途中
画竜点睛を欠いた愚作を認(したた)めたのなら
足らぬ目玉に全身全霊の体当たりで色づけ
染める言葉は要を撃ち抜き
愚かなる術(すべ)に揺らぐ心は微塵もない
我は情熱を長く持ち続け
その道を突進すればよい
我にある一本道
迷う訳がない
✳︎「山月記(さんげつき)は、中島敦の短編小説。1942年、『文学界』に「古譚」の名で「文字禍」と共に発表された。唐の時代に書かれた「人虎」として知られる中国の変身譚(清朝の説話集『唐人説薈』中の「人虎伝」などに収められている)を元にしている。高校2年生向けの文科省認定教科書『国語』に頻出。
《Wikipediaより引用》