愚かなる我を知り 充実から滲む言葉を磨き 喜ばせよう貪欲を散りばめ 放つ詩は惜しみなく 鈍き輝きであろうとも 光放つ詩人であれ 咀嚼しきれぬ想像 表現しきれぬ創造 未だ貧困なる詠み手だが 山月記の詩人と同一化せず 虎に成ることを拒み 拒絶は頑固に硬い コンプレックスを才能の素とし 先天的な継続力 集中に溺れて微笑む楽観の機動力 力をハイブリットな螺旋で濁り合わせ 努力からでは得られない道 想起の渦巻く言葉を繋いで行く 道の途中 画竜点睛を欠いた愚作を認(したた)めたのなら 足らぬ目玉に全身全霊の体当たりで色づけ 染める言葉は要を撃ち抜き 愚かなる術(すべ)に揺らぐ心は微塵もない 我は情熱を長く持ち続け その道を突進すればよい 我にある一本道 迷う訳がない ✳︎「山月記(さんげつき)は、中島敦の短編小説。1942年、『文学界』に「古譚」の名で「文字禍」と共に発表された。唐の時代に書かれた「人虎」として知られる中国の変身譚(清朝の説話集『唐人説薈』中の「人虎伝」などに収められている)を元にしている。高校2年生向けの文科省認定教科書『国語』に頻出。 《Wikipediaより引用》