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投稿日 2016-09-26 06:45
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
木製の床に油その存在感のある匂いは黒く、てかてかしていたおじさんはあたり前のようにタバコを吸いシートはぽこぽこと焦げえた穴がちらほら風天の寅さんみたいな酔っぱらいが叫んでこっちに来るなよこっちに来るなよ子どもの私は祈った扇風機のある車両だと首振りに合わせて円を描いてはくるくる回っていたがたん、ごとん...
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投稿日 2016-09-25 19:07
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
Just a 13.Just a 14.Just a 15.Just a 16.Just a 17.Just a 18.Just a 19.Just a 20.Just a 21.Just a 22.Just a 24.Just a 25.Just a 26.Just a 27.Just a 28.Just a 29.Just a 30.Just a 31.Just a 32.Just a 33.Just a 34.Just a 35.Just a 35.Just a 36.Just a 37.Just a 38.Just a 39.Just a 40.Just a 41.Just a 42....
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投稿日 2016-09-25 18:22
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
休み時間ナイロン弦は張り巡りコロン、トロン、ポロン教室に逃げるツワモノ集まって先生は校庭に埋まるサンダル探している教壇からハートの涙代わりにピエロが配って拍手、拍手、拍手の竜巻覗きに来た二丁目のゴンさん潜り出すやったねゴンさん脱出成功うれしいねではまた明日会いましょうそれではピエロからの連絡事項幸せ黒板ががっくりチョークと結婚美化委員の副班長よご祝辞をあのあのあのはあのでもあのあのはあのなのだからあのときあのしたあのはあのでしょうおめでとう!拍手、拍手、拍手のレインボーキレイに包装されたのは四丁目のバンさん惜しい惜しい鐘が鳴りすぎたから日の丸弁当の梅干しは返却オーライはい、はい出っ歯で叩くピエ...
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投稿日 2016-09-24 17:54
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ちょっとそちらのお兄さんどうでもいいやを落としましたよなんだよわざわざ拾ってんじゃねえよどうでもいいから捨てたんだよたくっ面倒なおっさんまあそう言わずにおいおい勝手にポケットへ戻すなよだからさぁあっどうでもいいや以外になにか入れやがったぁあれっのですねとりあえずすみませんでしたこんなところにどうでも...
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投稿日 2016-09-24 00:44
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
世界が僕らを知らなくても神様は見てくれているねこんな清々しい日々を与えてくださるのだから疲れ果て倒れ込んでも明日の夢を見ようと手を繋ぎ転がっていたね陽だまりの幸せ君に伝える言葉が見あたらず美しい花を探しに街へ「なにかのお祝いですか」花屋のお姉さんは微笑んで「なにもないですけど強いて言えば穏やか記念日...
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投稿日 2016-09-23 21:19
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
どうか僕を生かしてください詩を書いていたいのですどうかこの傷ついた頚椎これ以上に神経を刺激しないで今日も手が痺れてはいつまで指が使えるのだろうなんて考えてしまう手が使いものにならなくなったら足を使えばいいじゃないかしかし最近は足の痺れも増している足も使いものにならなくなったら口を使えばいいじゃないか...
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投稿日 2016-09-23 20:58
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
感動を与えない詩ばかり書き続けて三十六年特にひとに読まれることもなく吐き出さずにいられなかった言葉たち詩の掲示板をきっかけにして読者を気に掛けての詩作詩を読んで感動したこともないのだから私が詩を書いて感動を与えられるわけもない感動を与えることができないのは私の人間としての中核が歪んでいるためこの問題...
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投稿日 2016-09-23 11:57
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
太陽を見たのはまだ子どもの頃あの頃は温暖化の過程を終え超温暖化へ進み冬でも三十度を超える暑さだったインターネットで年配の方が書き込む季節感があった昔の話を実体験のない私は知らない冬に雪が降り雪だるまをつくったとか秋には紅葉が綺麗だったとか春には桜が咲いて華やかだったとか私が画像でしか見たことのない景...
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投稿日 2016-09-22 21:51
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
校庭の羅針が迷走体育着に吸収する襷時間を掘るシューズ鳴き続ける蒸発の言葉新奇さもないポエム黒板の穿孔した辛苦エッジのずれた折り紙偏向する脱出の準備凸凹の机上を乱舞汚れた指で螺旋と鋭角黒光りのコサイン鋭いほど嬉々なる興奮生命線から教師の粉包囲するニヒルな微笑無地を想起する四角形シュールな嘆願書握られた...
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投稿日 2016-09-21 06:43
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
皮膚に少しの緊張秋がやってきた溶けてしまいそうな暑さはもう思い出の風になり肩、肘、膝あたりから入ってくる心地よいひんやりさら、さら、さらりん落ち着くでしょうそんな秋の声が聴こえる葉っぱの鈴がしんみり我にかえる声になり駅への道のりさえさすらいの旅になって日々のひたむきに寄り添ってさら、さら、さらりん秋...