感動なき詩
9月
23日
書き続けて三十六年
特にひとに読まれることもなく
吐き出さずにいられなかった言葉たち
詩の掲示板をきっかけにして
読者を気に掛けての詩作
詩を読んで感動したこともないのだから
私が詩を書いて感動を与えられるわけもない
感動を与えることができないのは
私の人間としての中核が歪んでいるため
この問題は終わらない
私の今までの生き方や考え方を
全て否定できないと答えは出やしないから
もうそんなことはできないし
自分をそこまで否定したくない
それならまた私だけの詩でよいと思う
だが、まだ未練がある
今までの人生で私は詩を書くことで
折り合いをつけながら
なんとかここまで生きてこれたのだから
この有り難い詩の元気だけは伝えたい
なんとか伝えたい
今、君の詩に足りないのは
「感動」と言われ
スタートラインからも下がった状態
だけど私には揺るがない意地がある
そのまま後ろ向きで走り続けよう
なにも見えずに転んでしまっても
それが私のスタイルなんだろうし
そんな生き方しかできない
だから、感動なんてクソ食らえだ
私はそんなもののために詩は書いていない