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投稿日 2017-02-07 06:41
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
高台のホームに立つ電車は私の時間を裏切り冷え込む身体愚痴を呟く熱では温まる訳がなく遠い四角を見ようとする二月に入り風が存在を強調しながら吹いてくるやっと電車の姿が見えると俺はちっとも寒くないそんな顔をしてほっとしているのは誰とコミュニケーションをしているのだろうかたいして強くない身体たいして強くない...
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投稿日 2017-02-06 23:14
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
止め去りし時のひと波打つ影を押し流し平らを願う沖のひと儚きは美しの浅葱色燃ゆることなく天性を纏い揺れる網目寄せては返す光と影調節する原始の心膨らみ萎む気泡の夢宿命の次にざらつく滑り込む砂利の音正直な脈に偽る潮の声生き絶えし時のひと重なる美徳の潤い止め去りし時のひと...
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投稿日 2017-02-05 23:30
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
笑っちまったテレビにも飽きて空しさがカラリンと鳴ればガソリンを2リッター入れて近場を二輪でぶっ飛ばすのさ生き場所もありゃしない暇つぶしだけのくだらない夜街を忘れた道がのほほんと続くみんな何処へ行ってしまったんだあれだけ馬鹿をやっていたのにもう俺だけになっちまったよシラけた風がくすぐっては笑える馬鹿を...
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投稿日 2017-02-05 22:09
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
君の心はこんなに冷たくて切なくて哀しくて時の風にも吹かれぬまま降り積もるチェロの音だけがそこにいることを示すビルの谷間に響く道化師の揺らめく弦涙の化粧は嘘をつくのが上手で立ち止まるひとびとに視線は合わせずずっと遠くを見る瞳過去を膨らます趣向未来というおとぎ話を消し白い花を想いださせ進まない不安定を飾るやがて君は壊れたように演奏を終えて崩れてゆくひとびとがまた流れだす コインが重なる音ふたつなれば君は生き返ったようにお辞儀をみっつした...
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投稿日 2017-02-05 16:38
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
縦をなぞる雨風なき空の下では水たまりにぽつんぽつん純粋の音を響かせながらお茶目に踊っています波紋は続き時計より楽しく時を刻みますいつか君が両手をひろげていたバレエのレヴェランスを想い出していましたさよならの挨拶だったのですね君は最後まで微笑んで雨の中すっと手を差し出すと手のひらで君は踊りましたありが...
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投稿日 2017-02-05 16:12
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
バンバンバン迂闊に咲いた花なら笑えばいいだろバンバンバン負け犬の花びらならよだれのかわりに血を流すだけさバンバンバンへっへっバンバンエゲツなく絡まった花なら笑えばいいだろバンバンバン孤独を愛せる本物の花砕け散る粉々がお似合いなのさバンバンバンへっへっバンバンクギャーアアアアアー...
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投稿日 2017-02-05 15:59
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
定年して嘱託で仕事を続け健康であれば保障がイマイチでも収入源は枯渇はしないだろうそれも仕事があればの話だ危うい未来はもう現実になって日本はヤバイと呑気に言ってはいられない自分の身を考えると身体の麻痺が年々酷くなるそして死ぬまで頑張ろう捨て身な感じになって俺の腕が足が動けなくなり使いものにならなくなっ...
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投稿日 2017-02-05 15:37
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
進めと言われ止まりたくなる心情俺はずっと批判的精神うまく生きれないのは本望それが全てであるように納得すれば後悔しているんだろって、すぐ奴らが反応する一体何なんだゴミを漁るカラスがカーカーと鳴いているだけみたいな眼でひとを見ないでくれよはいはい、と流れて行くのは俺にとってはクソ人生なんだよ世間からした...
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投稿日 2017-02-05 13:15
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
私の気分に合わせているのか私がそんな気分にされているのか飛び出そうとすれば抑えられそうな雲の切れ目も見えない浸透した空今日も島崎藤村の本を取り出し開かずに詩をしたため出す窓からは流れるひと液晶画面からは郷土ニュース一瞬にして音のない世界が広がる感化されやすい詩の世界雰囲気に色を染めてゆく灰色の空気に灰色の空灰色の図書館では灰色のひとたちが本の音を聴くそろそろ本を開いてみる 初恋まだあげ初めし前髪の林檎のもとに見えしとき前にさしたる花櫛の花ある君と思ひけりやさしく白き手をのべて林檎をわれにあたへしは薄紅の秋の実に人こひ初めしはじめなりわがこゝろなきためいきのその髪の毛にかゝるときたのしき恋の盃を...
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投稿日 2017-02-04 21:59
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
俺はどうやらバスに乗って何処かへ行こうとしている乗客は顔のない連中ばかりでも子どもの頃のように怖くなったりはしない得体の知れない怖さも薄まり自分の存在ほど怖くない歳を重ねると良いこともある開き直りの哲学だ狭いシート外の景色は暗闇面白くもなんともない俺の構成力が乏しいのかそれとも揺ら揺らしたいだけなの...