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"#詩"の検索結果
  • ふたつのインナーチャイルド

    三歳まで遡っていた 夢から覚めると それは半世紀前の記憶に気づく 父は他界して 大人たちが楽しそうに 精霊船を造っていた 小さいわたしは そのまわりで遊んでいる 「子どもは無邪気なもんだ」 そんな声が聞こえてきた わたしがとても悲しいことに 気づいてくれない 三歳でもこころは泣いていた わたしはその...
  • カノン

    君がゆく 僕は追いかける 君は軽やかに飛び跳ね うさぎのように森をゆく 後ろ姿は揺れて 微笑みながら振りむく 僕は嬉しくて いつまでも つかまえることが 出来ない振りを 続けているんだ 美しき君に 真昼の星が散りばめられ 君がゆく 僕は追いかける 精霊たちが道を開け 君がゆく 僕は追いかける...
  • 右曲がり僕

    別れ際 右にずっと曲がってね 私はずっと左に曲がるから そう君に言われた たぶん 僕と距離を置きたいんだ それから僕は言われた通り 右に曲がる人生を送り 君はきっと左に曲がる人生を 送っているのだろう ふたりは 違う景色を見て歩いた 君のいない人生は 寂しくて 味気なくて 辛くて 苦しくて でも そ...
  • 竹中 郁の詩

    失はれたもの もはや私の書くものには真実はない。 私から時間が離れていつた。 私から女のひとが去つていつた。 一枚の着物も引き剥がされていつた。 つひに私の絶望さへ。 私に信じられるものは、 最後に裸の私自身のみだ。 裸の私が歩いてゆく。 私の背ろを見せて歩いてゆく。 しかし、それさへやがて強烈な太...
  • 田山花袋の詩

    影 手をとる君はあらずとも さみしきこともなかりけり 月にうつせるわがかげを 君と思ひて行くときは ゆめ あなくやしくも物の音は おのがゆめをばさましけり うれしき君のそのゆめを 物の音なくばこれなくば うれしき夢をとこしへに 見つゝも我はあるべきを 田山花袋(1871〜1930)...
  • 想起されない詩

    毎日のように詩を書いているが 自分の詩を暗記しているのだろうか 思い浮かべてもひとつの作品すら 完全に暗唱できないことに気づく これで作品と言えるのだろうか 自由過ぎるのではないか そんな呑気さでよいのか 詩をインターネットという世界で 発信し始めて数年 自分の詩がたぶん読まれいるだろうに 書くだけ...
  • 白の世界

    猫さえ白い息を出して 穏やかな街をなお白くしている 白夜のように明るい夜 踏まれて沈む雪は か弱い少女のように笑う 世界を変える白 心に降り積もる感覚 柔らかいモノがそっと沁みてきて 何処までも歩きたい気持ちは 足を止めたりはしない 綺麗に飢えていたのだろうか 日常の黒に煤けてしまい 重たい責務の山...
  • CーFーC

    とても冷めました それはいいことだと思います 詩を書く上で余計なモノ 見えてしまったのだから 感謝すべき日々だったのでしょう なんだかどこからか ピアノのCコードが聴こえてきます それは煩わしさの終わりの和音に聴こえて 僕は君のことはわかってしまうんだよ どんな言葉を連ねても 詩を四十年書いて自分と...
  • カズオの死

    時多かれ少なかれ 彼は彼なり 枯れてゆく中にも 反骨を散りばめ クタバルを受け入れ 膨らむ腹 穿刺される屈辱 それでも静かに逝く夢 友人にも知らせず 自分の存在を誇張せず 生き絶えることにも 涙を見せぬ意地 幸せになれよ 妻への 愛の言葉は震えて心を焼く 許しあえる夫婦に救われる束の間 逝く夫 残さ...
  • どうしたものか。。。

    さて、どうしたものか 私が考えてもどうしようもないこと しかし、もやもやは解消したい なかったことのように 無理に心を誤魔化そうか いや、そんなことは出来ない だから、今日できることはすべてやった 悔いがないように対処したつもり もういいじゃないか 黒を黒って言ったのだから それに私だけが気になって...
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