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投稿日 2017-03-05 23:41
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
また握力も落ちてきたようだ頸椎症と共存して四年脊椎年齢は八十歳ってところか手術して完治するわけでなく病気の進行を止めただけなのだから実年齢は五十歳だが横になったら身体はかたまり唸りながら立ち上がる自分には時間がないそう感じることが多くなった繋ぐように仕事をこなし生き急ぐように詩を書いている砂時計の残...
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投稿日 2017-03-05 07:48
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
昨夜は青年が旅に出る話を書き終えたのちに眠りにつく。すると、その話に類似した夢を見ていた。目が覚めてそのまま夢の内容を書き留めておこう。なんだか電車の中で忙しい。もう降りないといけないようだが、鍵付きのロッカーに荷物が入っていて、鍵を解除しそれを取り出すのに慌てている。ああ、もう時間がない。手に取ったビニール袋を持ち出し電車から飛び降りた。なんとか目的の駅に降りることができた。改札に向かいスイカを出そうとした時に気づいた。貴重品を入れているバックを忘れてしまった。やってしまった。何で一番大事な荷物を持ってこなかっただろう。財布とiPadが入っているというのに。仕方ないので駅員に聴いてみた。「さ...
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投稿日 2017-03-04 21:51
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
「行ってきます」僕は部屋で父の弾くギターの音色に紛れて言った。愛はきらめきの中に、っていう曲だったろうか、なんとなくせつない親心のようなものを感じながら玄関の向こう側へ。言葉少ない父はいつも悲しげな背中を見せていた。それは母が亡くなったからだろう。そして、僕が出て行ってしまった空間でこれから何の曲が...
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投稿日 2017-03-04 15:13
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
月雪ふりぬ絶え間もなく、雪ふりぬいともわびしら。夜の「時」はかくて近づきそこはかと木により枝より悲しげに粉雪に落つる。凍えたる小鳥の翼を見よあふぎ見よ、大木の灰色の欺きを。いつしか淋しげに月に輝やき地平より色褪めてうかがひのぼる。ちからなきためいき……一物もなき冬の夜にあはれにも、うかがひ寄る月のこ...
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投稿日 2017-03-04 10:43
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
惜しみなく捧げる矢印のように生きる人いや、もう人生と言えない世界で奉仕の心は超人化し人として浮いているいや、しっかりと歩いているのだ僕はまだ歩いてもいないましてや生かされているとも言えないそれでも生きていたい太陽に向かうような原動力死ぬ前に一歩でもいいから踏み込まなくては追われているものの問いすら見...
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投稿日 2017-03-04 09:00
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
どこかで作品が読まれそれで賞が頂けたのなら拒まないだが自分から賞を貰うことも念頭にあって作品を送りつけるのは何だか違うような気がするそこまで自分の表現をアピールすることに純粋な意志を汚してしまうそういったものは後からついて来るものであってほしい特について来なくても良いものであってほしい作品との出会い...
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投稿日 2017-03-03 06:45
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
若き頃、詩作の収穫は夜中だった最近はどちらかと言うと朝寝起きはボッとしていたいはずなのに年齢とともに朝型になるのだろう準備体操はすでに夢の中から始まる起きているような寝ているような柔らかい金縛り状態で詩の内容を模索たぶん眠りが浅くなっているからだその柔和な感じがとても作品に反映されしっかりと考えてい...
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投稿日 2017-03-02 20:18
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
滑り出したら止まらない月曜日ほら、僕たちはそれでいいのさ気にすることはない摩擦のことなんか考えていられないツルツル人生のクレイジー加減でイエッ、イエッ、イエッーヤヤヤッ、ヤヤヤッ、ヤヤヤッー人さし指を天に向けて叫ぶさ空を突き抜けて真空の言葉は行くさ月を突き抜け太陽を突き抜け銀河系も突き抜けブラックホ...
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投稿日 2017-03-02 17:33
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
「おヒゲが」昼食はいつもサラダ食べ過ぎると眠くなるしダイエットも兼ねてちょっぴり味気ない感じでさああと半日をがんばろうそう思った時にそのひとは優しく言った「キャベツが」なんて言われたら笑えるけどなんか恥ずかしくなるだろう相手を思いやる一言ちょっとした言葉遣いでこちらの気分はずいぶんと変わるそして恥ず...
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投稿日 2017-03-02 07:32
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
再び手が重なり合えば忘れていなかったその温もり容易く僕を捧げるような日々そのフィールドで疲れ果てることはあなたにとっても僕にとっても良いことではなかった犠牲にする毎日は何も答えを見出すことがなく回避することで潰れぬよう旅に出て何かに近づきたかった僕はどこまでも歩いたあなたから遠ざかると遠ざかるほど近...