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投稿日 2017-04-11 06:51
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
それが何になる君の小説は世間で多くのひとに読まれ感動を与え名誉も手に入れたはずとても素晴らしいことなのにそんなことでは救われないと、私に怒って言った小説が売れて何になると君が言い切るのだからそれ以上に重大なことがあり困難な現実が押し寄せているのだろう言葉を掛けることに躊躇したひとりにさせてくれふたり...
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投稿日 2017-04-09 16:06
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
春の色が抜け白黒になったとしても春は揺るぎなく春をします人間の間が抜け孤独になってしまったら人はいとも容易く朽ちてしまいます
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投稿日 2017-04-09 14:03
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
小雨に濡れた少女がしゃがみ黄色の花に触れています通りすぎるひと達は声も掛けずに頷いて行くのですほんのり濡れた風景に包まれてかなしいだけではありません詩を読むように少女は裸になって心を解放し花と踊っているのですからそっとしてあげましょう受け入れているのです雨も花もあなたもひとも今がとてもだいじな時なの...
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投稿日 2017-04-09 13:26
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
詩が昇り影となり現われて詩が沈み我に帰し消える影泳ぐ影の内に編し残像の声
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投稿日 2017-04-08 20:57
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
君はズルいことをする負けないジャンケングーとチョキとパーを出すでも気づいたんだ君には手が三本あるんだねでも大丈夫だよ僕はいつも君に負けてあげるから
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投稿日 2017-04-08 20:40
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
詩人が駅前を文学館に向かって歩いているひとが誰もいない不思議な街2017年4月8日駅のロータリーを抜けると曇り空に合わせた演出靴音だけが異空間に響く詩人が歩くと街中のひと達が寂しさから遠ざかろうと街の外れまで逃げてしまった寂しさに寂しさを重ね川の流れだけが肯定を見せるまだ可能性があるように確かにあっ...
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投稿日 2017-04-08 09:52
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
未来、未来、未来に子どものピンクちゃんとイエローちゃんがいました。ふたりはとても仲が良くて、いつも一緒、宇宙船に乗って旅を続けています。ケンカなんてしたこともありませんでしたし、もともとケンカの意味も知りません。ピンクちゃんはとてもお喋りで、イエローちゃんはニコニコと話を聞いて微笑んでいました。ピン...
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投稿日 2017-04-07 22:56
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
吐き気がしていますがすこし疲れてしまっただけできっと大丈夫ですひと眠りすればいつもの自分に戻れると思います足がつったままですがきっと歩けるはずですからすべてが終わることはないでしょうまだ行きたいところがあります明日が来ますように頭が割れそうなくらいですが頭に手をあてても割れていないのできっと大丈夫で...
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投稿日 2017-04-06 11:33
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
久しぶりの寝坊でも遅刻するほどではなく身体の動きはなんだか調子が良いいつも一時間早く出勤しているがたしか今朝の仕事は立て込んでないなんてハッピーなんだろう正の連鎖反応は大歓迎さしかし台所の食器は軍艦島のように狭く高く廃墟状態これは見なかったことにしてバナナを片手に玄関を開け自転車に乗るゴリラになり胸を叩きたくなるが危ない危ないねえ赤信号を安全に渡っているひとうん気持ちはよくわかるよでもね小学生も見ていることだしさすがにいつもより遅いせいか電車は極うまに設定された電子ジャーのようにかなりの圧力になっている負の連鎖反応は歓迎できないぞん〜通勤電車の混み具合を考えるとやはり早出勤の方が良さそうだおし...
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投稿日 2017-04-05 21:24
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
詩を書いたのなら僕は幸せなひとになります誰にありがとうを言えば良いのかわかりませんがありがとう詩を読んだのなら僕は涙が止まりません誰にありがとうを言えば良いのかわかりませんがありがとう詩を愛したのなら僕は僕でいられるのです誰にありがとう言えば良いかわかりませんがありがとう空に叫んでみました...