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投稿日 2017-05-05 20:55
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ベランダの手すりの上飼い猫が外を眺めている何を見ているのかわからぬ瞳少年が考え事をしているように時間さえ止めてしまう魔法忘れていた冒険という言葉を秘めてあんたは変わった子だねよく近所のおばちゃんにいわれた少年時代はとても自由だった電柱を抱きしめると落ち着いた近所の電柱に耳をあてグルグルと音が伝わるの...
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投稿日 2017-05-05 13:23
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
次は上山田、上山田本日、雨のため傘のお忘れ物がたいへん多くなっておりますお降りの際は手元の傘をお忘れないよう願い致します次は上山田、上山田改札を出る此処へ来る日は必ず雨が降っているそれは雨の日にわざわざ此処へ来るからだ恋人に会うためであるただ彼女はもうこの世のひとではないこの場所と雨は未練を緩和する...
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投稿日 2017-05-04 16:56
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
誰も居ない実家の玄関を開けるこもった空気引っ越してきた当初の材木の匂いがして四十年前がすぐそこにある不思議母は故郷の山形に帰郷私は頼まれた部屋の換気と庭に水を撒くすでに庭には水が撒かれているようだ近所の親切で潤っている花や木有り難い思いに感謝して横になると心地よい風が抜けて近づいては遠ざかる電車の通...
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投稿日 2017-05-04 02:19
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
僕らは流した血の果て戦争を忘れる訳ではないあなたの微笑みが愛おしくて戦争を遠ざけることが出来るハレルヤ誰もが救世主となって世界に平和の鐘が響いている僕らは自分が大事であってもひとりだけの平和を祈りはしない愛するひとへの慈しみがあって祈っているのだからハレルヤ誰もが救世主となって怒りが静謐な夢を見れる...
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投稿日 2017-05-03 16:42
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
それはとてもわかりやすい奉仕すこしのチクッを望めば人のために役立つ今日は400ml 15分ほどですかねと、看護師さんシートの前にあるテレビをつける怪しい雲行きのニュースに終わるなよ日本と呟く画面の右上には15:23の表示15:40には採血も終了するだろうはい、終了いたしました針を抜きます15:27四...
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投稿日 2017-05-03 09:03
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
天井は赤色、壁は黄色、床は青色の箱に中に立っている。その箱は一辺が五メートル程の立方体で造られていた。僕がなぜこんな所に閉じ込められているのかは分からない。これが現実なのか、夢なのかも全く見当が付かない。いったい、何がどうしたと言うのだ。そして、僕は誰なんだろう。家族はいるのだろうか。帰る家はあるの...
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投稿日 2017-05-02 09:15
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
過去の感情を忘れられず辛い後ろ側で如何にか楽しもうと心に図太さが育ったスマートな大人にはなれない詩人がいる訳で欠けていた慰めを求め旅するみたいに詩を綴ったりする過去の心情を探る未来へ進むことに繋がり重ね合い分厚くなる詩人の全集であり改訂される人生は過去と未来の協奏曲懐かしき匂い温もり安らぎ懐かしき寂...
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投稿日 2017-05-01 15:08
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
わざわざ不安になれとは言わないがアニメーションみたいにボタンが花となったりはしない平和を考えるために戦争を考えなくてはならない殺し合うために生まれたのか戦争を望む者は自分や愛する者が殺される想像をしただろうか自分達の平和のため戦争は必要なのだと言うのかインターネットにより世界は速く近く小さくなって情...
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投稿日 2017-05-01 11:10
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
軋む身体は痛みと痺れ日々に学ぶ有限の命だからこそ時をグッと引き寄せ今は生きていたい焦りに煽られ疲弊してしまう心身覚悟はできているつもりが気を抜くと襲いかかる価値のない自分を許せなくてどうして、の未熟は止まらないこの世界で何を成功させたいと思っているのか証を高台に置こうと、くだらない夢を見て雑念をとり...
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投稿日 2017-04-29 22:46
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
光に向かう力伸びる力にょきにょき