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投稿日 2017-03-03 06:45
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
若き頃、詩作の収穫は夜中だった 最近はどちらかと言うと朝 寝起きはボッとしていたいはずなのに 年齢とともに朝型になるのだろう 準備体操はすでに夢の中から始まる 起きているような寝ているような 柔らかい金縛り状態で詩の内容を模索 たぶん眠りが浅くなっているからだ その柔和な感じがとても作品に反映され ...
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投稿日 2017-03-02 20:18
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
滑り出したら止まらない月曜日 ほら、僕たちはそれでいいのさ 気にすることはない 摩擦のことなんか考えていられない ツルツル人生のクレイジー加減で イエッ、イエッ、イエッー ヤヤヤッ、ヤヤヤッ、ヤヤヤッー 人さし指を天に向けて叫ぶさ 空を突き抜けて真空の言葉は行くさ 月を突き抜け太陽を突き抜け 銀河系...
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投稿日 2017-03-02 17:33
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
「おヒゲが」 昼食はいつもサラダ 食べ過ぎると眠くなるし ダイエットも兼ねて ちょっぴり味気ない感じで さあ あと半日をがんばろう そう思った時に そのひとは優しく言った 「キャベツが」 なんて言われたら 笑えるけど なんか恥ずかしくなるだろう 相手を思いやる一言 ちょっとした言葉遣いで こちらの気...
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投稿日 2017-03-02 07:32
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
再び手が重なり合えば 忘れていなかったその温もり 容易く僕を捧げるような日々 そのフィールドで疲れ果てることは あなたにとっても 僕にとっても良いことではなかった 犠牲にする毎日は 何も答えを見出すことがなく 回避することで潰れぬよう 旅に出て何かに近づきたかった 僕はどこまでも歩いた あなたから遠...
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投稿日 2017-03-01 06:19
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
雨粒が葉を揺らしても とても静かです その景色に 僕は耳を傾けています 過去の想い出 どこかの安らぎに手をのばし 僕は淑やかに なっているのかもしれません 少し斜めの銀色にのせられ そんなことを呟いて どこまでも落ち着いてゆきます 幼き頃からの 心に揺れるオルゴールを感じて 誰もいないここで 優しい...
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投稿日 2017-02-28 06:42
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
まだ日の昇らぬ黒い川が 通勤電車から揺れている 寒かろうに足を突っ込む 想像をしている私からは 温もりを奪う景色の強さ 世間より手前にある猶予 その時間に淀みながらも 忘れまいと己を見ている 感じる冷たさは試された 選ばれし人間なのだから まだそんな優越に溺れて 暫くは姑息に流されよう 己以外への思...
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投稿日 2017-02-27 06:47
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ひとり息をする孤独 散らかした文字を片付けず 嫌われることより 愛する自分がいたりする 失格だろうか ひとり歩く孤独 帰る場所を知っているから 出て行く安心のもとに 笑ってしまった目的地からの 軽蔑だろうか ひとり倒れる孤独 先人も楽しんでいたように 踠いて叫ぶ詩から求め 苦しみの中を客観したのは ...
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投稿日 2017-02-27 00:52
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
風景を絵にすれば情景となり 好かれる作品であったりもする しかし、詩の場合は違う 風景だけを言葉で表し喜怒哀楽を描かなければ 情景になることは難しくなってしまった それだけの作品で終わる 私は読み手の感情移入する感性が 狭いのではないかと感じている 今まで書き手の表現未熟だと思っていたが そうではな...
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投稿日 2017-02-26 21:38
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ひとりの詩 自分以外には読まれない詩 ずっとそのスタイルで外へ表現はしなかった する必要もなかった 三十年前のノートがタンスの隅から飛び出した 投げ散る字で書かれた詩は力があり生きている言葉だった 今、自分の詩は叫んでいるのだろうか 愕然 まったく意味のない詩ばかり書いている 掲示板へ詩の投稿 詩を...
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投稿日 2017-02-26 16:22
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
十八歳になり高校を卒業して就職。それまでは実家でとくに不自由なく過してきた。ただ、一人暮らしをするようになり、あの家庭にあれがあったら僕の人生は変わっていたのではないかと思うように。 父はなぜだろう、ニンニクが嫌いだった。なので、うちの家庭では必然的に餃子やパスタ、ラーメンにもニンニクが入らないので...