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投稿日 2017-03-27 10:36
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
揺れて怯える僕に折り合いを歌わせてくれる鳥がさえずり浴して伝えるように鳴いている想像は涙さえ枯らして向こう側にいるだろう君から歌う力をいただいて 僕が自由に寄り添っても破けることのない紙面はいつも優しく待っている
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投稿日 2017-03-26 22:30
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
淋しき夢に涙したまだまだ弱い空の下流れるもの冷たさに噛みしめ鳴った悔しさよ淋しき夢に涙した肥やし蒔いた空の下誰が知ろうかこの孤独押しては返す鼓動の波よ淋しき夢に涙したまだまだ終わらぬ空の下誰が笑うかこの孤独誉れ消し去り躍動の人よ...
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投稿日 2017-03-26 06:48
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
土曜日の仕事は午前までから週休二日制になって何年経ったろうでもルール通りには行かない出張したのなら午後は観光だサラリーマンは気楽な稼業であって欲しい雨の露天風呂首までつかり天を仰ぐ顔だけにぽつんとぽつんと落ちてくる子どものように口を開け雨を飲み込んでみたりすり都会じゃなければ許せるお遊びだ水面をほぼ...
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投稿日 2017-03-25 23:14
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
僕は三日に一回ほど天才だねと言われるでもそれは天然という言葉と聞き間違える自意識過剰今日も言われた君はやっぱり詩を書かせたら天才だねでも言われた言葉の天才を天然に置きかえると君はやっぱり詩を書かせたら天然だねこれって褒め言葉なのだろうか天才とか天然とか僕にとっては関係ないけど、と表向きは馬鹿にされて...
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投稿日 2017-03-25 09:23
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
波は穏やかな感情の起伏心のどこかで津波を回想させあの悪夢の表情がどこに潜んでいるのか不思議な気持ちで揺れる反射優しい光を追ってまだ冷たい風に吹かれています自然の力で私たちは生かされたり死に押しやられたり人間に踏まれる小さな虫のようにやはり無力でか弱い存在私たちは感情に揺られる生きもの悲しい辛いそんな...
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投稿日 2017-03-23 06:11
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
どんな時でも生きていくスタンスは超まっすぐ君の輝きはグイグイ刺さってくるから痛いくらいに眩しいよほんとうのスターは身近にいてスクリーンの中では現れない君は弱い僕にお前らしくやればいいじゃないか俺は応援しているぜ頑張れよ君はどんな景色を見てどんなことを思ってひとを見てきたのだろうその輝きの奇跡は偶然じ...
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投稿日 2017-03-22 07:30
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
隙間は上手に使うと物事がハマったりするが春の早朝で風なんか吹いたら攻め込まれて身体を冷やす着こなしているつもりが襟元、裾からグイグイと入ってくる冷たさ思わず肩に力が入り厳しさなんてものがしみてくる高台のホームで電車を待つにはちょっと時間があるまた風が攻めてくるからコンクリートの隙間に入り込み上手に隙...
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投稿日 2017-03-21 07:05
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
あっ、雨が降って来た子どものようにわくわくバスの窓から外を眺める曝されているすべてのモノが濡れてゆくひとも道も車も自動販売機もそこにとっても平等を感じてしまうそんな僕はバスの中で雨模様を眺めているまさに特別待遇だああ、このまま知らない街へそう願いながら近づいているものを遠ざけながら...
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投稿日 2017-03-21 06:52
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
「十分ほど遅れています」とのアナウンスで一斉に動き出すひとびと電車の乗り換え隣を走る違う線のホームに急ぐ十分が待てない朝なんてセコセコした時間の費やし方だしかし、今日も花粉が飛んでいる「シュッワッチ、シュッワッチ」とウルトラマンが車内に数名いる私も休日から気持ちは変身し切れていないがウルトラマンになっている「ネクスト ステーション イズ シンジュク ターミナル」鼻声の自動アナウンス、あんたもウルトラマンかさあ、また乗り換えだあらら、こっちの電車も遅れているけっきょく今朝はズルズルな出勤にイライラ連鎖反応、よくあることだどっかのサラリーマンが独り言でブーブーと愚痴をこぼす気持ちはわかるが静かにし...
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投稿日 2017-03-20 00:35
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
感情は言葉となって踊りだし賑やかに上昇するといくつかの雲になりますその雲の名前は連いくつかの連が空を流れて行きます太陽はタイトルになり地上から眺めると詩が仕上がっていますみんなの詩が暮れる頃には月のあとがきが現れ一冊の詩集になります夜の風が吹き始め湿った匂いがすると詩集の雨が落ちてきます水たまりは本...