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投稿日 2017-02-11 20:04
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
別れ際右にずっと曲がってね私はずっと左に曲がるからそう君に言われたたぶん僕と距離を置きたいんだそれから僕は言われた通り右に曲がる人生を送り君はきっと左に曲がる人生を送っているのだろうふたりは違う景色を見て歩いた君のいない人生は寂しくて味気なくて辛くて苦しくてでもそんな日々が教えてくれた僕は自分の満足...
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投稿日 2017-02-11 12:48
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
失はれたものもはや私の書くものには真実はない。私から時間が離れていつた。私から女のひとが去つていつた。一枚の着物も引き剥がされていつた。つひに私の絶望さへ。私に信じられるものは、最後に裸の私自身のみだ。裸の私が歩いてゆく。私の背ろを見せて歩いてゆく。しかし、それさへやがて強烈な太陽のもとにㅤ見えなくなってしまつた。吸取紙の中へ消えてゆく文字のやうに。(竹中 郁〈たけなかいく〉。1904〜1982)...
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投稿日 2017-02-11 12:02
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
影手をとる君はあらずともさみしきこともなかりけり月にうつせるわがかげを君と思ひて行くときはゆめあなくやしくも物の音はおのがゆめをばさましけりうれしき君のそのゆめを物の音なくばこれなくばうれしき夢をとこしへに見つゝも我はあるべきを田山花袋(1871〜1930)...
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投稿日 2017-02-11 11:04
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
毎日のように詩を書いているが自分の詩を暗記しているのだろうか思い浮かべてもひとつの作品すら完全に暗唱できないことに気づくこれで作品と言えるのだろうか自由過ぎるのではないかそんな呑気さでよいのか詩をインターネットという世界で発信し始めて数年自分の詩がたぶん読まれいるだろうに書くだけが楽しみのようで良い...
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投稿日 2017-02-11 08:53
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
猫さえ白い息を出して穏やかな街をなお白くしている白夜のように明るい夜踏まれて沈む雪はか弱い少女のように笑う世界を変える白心に降り積もる感覚柔らかいモノがそっと沁みてきて何処までも歩きたい気持ちは足を止めたりはしない綺麗に飢えていたのだろうか日常の黒に煤けてしまい重たい責務の山に押し潰されぬよう疲れ果...
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投稿日 2017-02-10 23:49
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
とても冷めましたそれはいいことだと思います詩を書く上で余計なモノ見えてしまったのだから感謝すべき日々だったのでしょうなんだかどこからかピアノのCコードが聴こえてきますそれは煩わしさの終わりの和音に聴こえて僕は君のことはわかってしまうんだよどんな言葉を連ねても詩を四十年書いて自分という人間を見つめてい...
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投稿日 2017-02-09 21:18
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
時多かれ少なかれ彼は彼なり枯れてゆく中にも反骨を散りばめクタバルを受け入れ膨らむ腹穿刺される屈辱それでも静かに逝く夢友人にも知らせず自分の存在を誇張せず生き絶えることにも涙を見せぬ意地幸せになれよ妻への愛の言葉は震えて心を焼く許しあえる夫婦に救われる束の間逝く夫残された妻一本の電話「カズオさんが亡く...
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投稿日 2017-02-08 21:28
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
さて、どうしたものか私が考えてもどうしようもないことしかし、もやもやは解消したいなかったことのように無理に心を誤魔化そうかいや、そんなことは出来ないだから、今日できることはすべてやった悔いがないように対処したつもりもういいじゃないか黒を黒って言ったのだからそれに私だけが気になっていて周りの人はさほど...
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投稿日 2017-02-07 22:16
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ててらてらてらててらてらてらてらててらててらてらてららてらてらてららてらてらてらてららてららてららてらてらててらてらててらててらてらてらてらててらてらてららてらてららてららてらてらてらてららてててらてらてらててらてら(リズムをつけて音読してみると面白いですよっ。。。)...
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投稿日 2017-02-07 19:22
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
時間をかけて書く詩なんて違和感パンパンの風船だ破れた瞬間を考えると気分が悪くなってしまう自分のカタチを詩にする訳なのだから心を精一杯に泳がすことそこに納得する育みとあとはすらすらと書ける時間さえあればよい詩はなるべく自然寄りで自分を育てることなのだからそこに時間を費やすすると詩も自然寄りに生きるカタ...