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詩は元気です ☆ 齋藤純二

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竹中 郁の詩

スレッド
失はれたもの


もはや私の書くものには真実はない。
私から時間が離れていつた。
私から女のひとが去つていつた。
一枚の着物も引き剥がされていつた。
つひに私の絶望さへ。

私に信じられるものは、
最後に裸の私自身のみだ。
裸の私が歩いてゆく。
私の背ろを見せて歩いてゆく。
しかし、それさへやがて強烈な太陽のもとに
ㅤ見えなくなってしまつた。
吸取紙の中へ消えてゆく文字のやうに。




(竹中 郁〈たけなかいく〉。1904〜1982)
#詩

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bokushi
bokushiさんからコメント
投稿日 2017-02-11 13:59

もはや私の書くものには真実はない。
の冒頭ショッキングですね。
そして、最後まで読んで、さらに冒頭の言葉がショッキング。
なんだろう。。。詩って力がありますね。

私も書いてみたい。。。けど。。。何が出てくるのか自分でも分からないですねーー。

ワオ!と言っているユーザー

齋藤純二
齋藤純二さんからコメント
投稿日 2017-02-11 20:11

この詩、インパクトありますよね!
bokushiさん、コメどうも!

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