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"#詩"の検索結果
  • 神経花火

    身体の中に花火があがる 足の土踏まずあたりから火をつけられ 神経に沿って首あたりまで キョーンㅤキョーンㅤキョーン そんな感じで一日に何十回もあがる 初めて精通した時のように 電気が走って行く特異体質になっている 神経っていうのは伝達が得意で 潰れた頚椎から 悪ふざけの信号をどんどん送る その花火は...
  • 詩鍋

    鍋に 季節感を入れ 風景を入れ 心情を入れ ああだの こうだの ああだの こうだの ぐずぐず 鍋が煮詰まって ああだの こうだの 味見すると なにか足らない 詫びか 寂か それとも 情熱か ああだの こうだの 煮詰まって 煮詰まって 煮詰まっ……...
  • だろう

    また陽は昇るのだろう 朝に僕は目覚めるのだろう 世の中には様々なひとがいて 今年が最後の冬なのだろう そう思って朝を待ちながら 刹那の向こう側に何を見るのだろう 生命はみんなに平等なのだろうか 断つことは平等でも ランダムに必然は振り分けられ 生まれてすぐに…… そんな運命もあり 百歳をこえて眠るよ...
  • ひとり暮らしをして 恋をして 結婚をして 子どもができて 賑やかになって 子どもが出て行って 妻が旅立って こんなに私の取り巻く 環境が変わっても 再びひとり暮らしをして 何も変わらない 気がつけば寂しい私 どうしようもない私...
  • 僕らのナイフと空

    冬の中間に佇み 誰のものでもない空を見上げ ポケットに手を突っ込み 持っていないナイフを探し お守りの落とした場所を考える 不安の隙に君の手が添えられた か弱きナイフ それでもグイグイ 胸の中を刺しては隣で微笑む 恋は愛を求め始め 希望が細く潰れてゆくと 僕は君のナイフを受け入れ 痛みを涙に変えた ...
  • 「初恋」島崎藤村

    初恋 まだあげ初(そ)めし前髪(まへがみ)の 林檎(りんご)のもとに見えしとき 前にさしたる花櫛(はなぐし)の 花ある君と思ひけり やさしく白き手をのべて 林檎をわれにあたへしは 薄紅(うすくれなゐ)の秋の実(み)に 人こひ初(そ)めしはじめなり わがこゝろなきためいきの その髪の毛にかゝるとき た...
  • がんばれ!?

    「がんばれ!」と言ったら 「がんばっているんだから プレッシャーをかけるなよ!」 と言われ 「がんばれ!」と言ったら 「ウザいなあ がんばりたくないっつーの」 と言われ 応援の言葉は どこへ行こうとしているのか...
  • サードウォッチ

    「これはお父さんから」 母は茶封筒を兄と私に渡そうとした 「お父さんを想い出すような物を買いなさい」 父の形見となるような物がなかったからだろうか 兄は 「そんなお金はいらないよ、母さんのために使えばいい」 受け取ることはなかった 私は 「何十年ぶりのお小遣いだろう、腕時計を買うから貰うよ」 やはり...
  • スパーク

    弾む鍵盤 繋がる音符の重なり 左の巨人から 右へ逃げてゆく小人 一度ずつ握り潰す ハイハットの上を弾き 貧乏揺すりを促しながら 拳銃が鳴り響く 意図的に外すリズム 離れるようで近づくセンサー 沈黙は素敵な間の音 不安にさせるエンターテイメント 落胆の隙を突くねじ込む和音 霹靂の金属音 ビルディングが...
  • デカイの書きてえぜ

    なんだかイケてない詩ばかり 最近の俺はクズ野郎だ ブルブルしやがって 冬の寒さに頭チーンって おかしくなっちまったのかい 詩は元気なんだろ もう少しどうにかならないのかい 暗い、暗い、もう暗すぎて 文字すら見えないくらいの 詩になっているぜ 変わらない日々ばかりに へばり付いた詩なんて糞食らえだろ ...
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