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投稿日 2017-01-04 09:54
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
夢の島を引きずる今日ひとつ波が過ぎれば東京海の緑は眩しかったまばらな光棒グラフのビルに遮られ心の何処かで平らに憧れている得体の知れないプレッシャー社会への弱気を生み出す電車の揺れ思い出すように何度も繰り返す思考どうして生きているのだろうどうせ死ぬのに確かに夢の島では時間を遮られない声が聞こえていた僕...
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投稿日 2017-01-03 12:21
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
なぜだろう時間があると思えば詩を書くことは遠ざける僕は何かと闘っている時発したい言葉がある胸にある思いのメモ帳をめくりだすのだろう冬を忘れさせるほどの陽ざし空の向こうには明日が待つ今年も何かと闘ってゆくのだろうそう思うと詩を書き出していた...
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投稿日 2017-01-02 11:03
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
日めくる橙の広がり方はけして同じ顔を見せない僕らの心持ちも日めくり昨日より繋がった今日は足したり引いたりしつつ表情を変え時食らう起床染まりたい橙に寄り添い吸い込まれるように進む...
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投稿日 2016-12-30 02:44
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
避けたつもりが見抜けなかった自分の穴落ちた底には紙一枚記された『危険』の文字気色悪さに壊し始める紙がクシャクシャと笑い僕は血に染まった玉となり必死に逃げようとする放り出そうベランダの向こう最初から存在しない夢やけに眩しく誘う青を欠いた崩れるカラダ最後の力も及ばず手すりも遠く笑って懐かしい筋肉が触れた...
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投稿日 2016-12-28 03:11
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
海外でジャパニーズイングリッシュ行き先の目的地を訊けばジャパニーズ、と怪訝な顔して腰を突かれあっちだよ、って忙しいから邪魔扱いなんなんだあのでかいジャパニーズ、って声はまあ、空港だから騒いでしまえば直ぐに捕まってしまいそうだからここはガマンガマンこういう時に自分は日本人だという誇りがあることに気づく...
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投稿日 2016-12-24 18:42
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
身体の心配家族の心配お金の心配仕事の心配押しつぶされそうになった時ひとり落ち着ける場所私はiPadに詩を綴るそこには世界があって手に届かないものは見あたらないくらいに心地よい上手に世間からは逃げることができ身体を傷つけることなく健康的に精神も癒やされてゆく詩があるから僕は今日も生きていける気がする大...
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投稿日 2016-12-23 16:24
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
みなさんはご存知でしょうか12月25日はクリスマスですがアシスタント・サンタの調査日でもありますサンタクロースが訪れたあと来年のクリスマスをもっと盛り上げるためにどこにでもいる普段着のおじさん おばさんたちがメモ帳と鉛筆を持って朝方から情報収集あなたの街へ調査に来ていますさてさて何を調査するのでしょうちゃんたちゃん ちゃんたちゃん きたようれちぃ うれちぃ ちゃんたちゃんすきよ3歳 女の子とてもプレゼントに喜んでいますはい メモメモやっほー へんしん とうっーぼく めちゃつよいぞ5歳 男の子サンタクロース ナイスです去年の業務報告を活かしましたねはい メモメモああ これあの店で2980円で売っ...
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投稿日 2016-12-23 14:13
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
見えていないモノの方が多いのに見えたモノの方が真実ように間違ってしまうのだろう僕らの想像を広げるためにたぶん目は存在しているのだろう見ることより見ようとするその生きた目を持たなければならない目で見えないモノのを見ることが僕らのほんとうの目であって空の青の向こう夕日の紅の向こうこの手の向こう僕の向こう...
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投稿日 2016-12-21 21:18
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
身体の中に花火があがる足の土踏まずあたりから火をつけられ神経に沿って首あたりまでキョーンㅤキョーンㅤキョーンそんな感じで一日に何十回もあがる初めて精通した時のように電気が走って行く特異体質になっている神経っていうのは伝達が得意で潰れた頚椎から悪ふざけの信号をどんどん送るその花火は痛いわけではないがあ...
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投稿日 2016-12-19 18:57
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
鍋に季節感を入れ風景を入れ心情を入れああだのこうだのああだのこうだのぐずぐず鍋が煮詰まってああだのこうだの味見するとなにか足らない詫びか寂かそれとも情熱かああだのこうだの煮詰まって煮詰まって煮詰まっ……...