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投稿日 2016-11-28 06:56
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
一字のエラーに悔しさが膨張不完全な詩はすべてを壊してしまうように俺の器はエラーにクヨクヨする後戻りできない時間あれだけ読み込んだという言い訳これからどう過ごせばいいんだ重い重い朝はすでに頭痛がして自己陶酔に影が潜みこの時を待っていたかのように笑う書けているその満足を捨て去らなければこの爆弾はすぐ表に...
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投稿日 2016-11-28 06:29
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
交じり合わない視線は立っている場所を教える通り過ぎる風は破顔を見せ冷やしてゆくこの身体着込んでいても外気は弱気にさせる寒さに身震いをすれば孤独な人間が温もりを夢みて寂しがりやの自由は不安定やはりこの列に並ぶホームに連なる戦士たち踠く心拍を熱に変えながら白い息の狼煙を上げる背を押され乗り込む電車殺気は...
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投稿日 2016-11-26 18:04
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
僕が存在すると他の僕は存在できないこの優越感を楽しむ時存在に理由なんていらなくなる
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投稿日 2016-11-26 15:32
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
駅前の高い建物から人の流れを眺めている右から左に流れる人左から右に流れる人駅へ向かう人と駅から出てくる人を調べたら同じ人数になるんだろうな二、三日調べたら誤差があまりないくらいにプラスマイナス0に近いだろうもしそこに誤差があるとすればかなり大きな事情が考えられるのでは暫く帰ってこない旅立ち結婚で新天...
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投稿日 2016-11-26 15:15
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
君は宇宙へ行ったことがあるかい夢とかの話じゃなくてそれも宇宙飛行士とかじゃなくてある日突然、連れて行かれちゃうやつ僕は二度あるんだよ一度目は小学生二年生の時で裏の空き地で野球をしていたらUFOが飛んでいてこっちに来るな、と祈ったけどどんどん自分たちの方へ向かって来てそして、記憶が飛んだ気が付けばまた...
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投稿日 2016-11-25 10:13
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
昨日の雪は嘘で今朝の日差しはリアル僕は上手に歩るこうとして躓きそうな段差を気にすればすれ違う肩が触れ睨まれる少し時間がある緊張とプレッシャーコーヒーで挑みと逃避僕を許しながら少なくなる黒休日の夢を回想しては学校へ行きたくない子ども何も変わっていない大きくなった子どもは爺さんになっても変わらないのだろ...
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投稿日 2016-11-24 09:34
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
余分を引きずり余計を垂らし雪が斜めを滑るいるものいらないもの整理がつかぬまま何処へ嫌な自分が膨らんで僕の想像はあなたの想像抜けられない複雑を飲み込んでしまい消化されず歌っている耳障りな声は踏み込まれていない雪を汚すように僕は今日も歩く...
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投稿日 2016-11-22 09:57
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
いってらっしゃい自動販売機から声を掛けられ缶コーヒーを握りいってきます、と歩き出す冷たい風が頬を撫でると今日の新鮮が少し気分を乗せる身を流れに任せたゆっくりとした変化襟を立てれば遠くの景色が見えてくるなんでもない朝なのに過去の時間たちがふと感じさせるああ、生きているんだな辛かったこと悲しかったこと嬉...
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投稿日 2016-11-21 07:42
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
時間は過ぎてしまうばかりではない突然、懐かしい声が聞こえる電話口の向こうでは歳をとらないかのように三十数年前の仲間が「同窓会をしよう」と、その声は若く自然に私も時間を遡るバスケットボールに汗を流していた中学時代冴えるプレーをしていた訳ではないがそこに青春らしきものを見たりする仮入部で部活動に参加する...
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投稿日 2016-11-19 10:22
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
拝啓 雨ふりの布団からどうも体は疲れ果て、トイレへ行くのも億劫なくらい。今週もお仕事をしっかりこなした感で、今は雨に癒され。外では車が水たまりを弾く。その音はエアーキャップを潰しているようにストレスをそれなりに逃してくれる。ああ、私の時間がここに。だらだらするのは最高の至福の時、待ちに待った気の使わない恋人に会うような気持ちだ。静かに楽しげ。救急車のサイレンが遠くで聞こえている。まさか、私を迎えにきているわけではない。音は少しづつ小さくなって、消えてゆく。今、苦しむひとがいると思うとその順番はいずれ私にもまわって来るのだろう未来、なぜ苦痛が人生に伴う場面があるのだろう、そんなことを考えてしまう...