-
投稿日 2016-05-13 21:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
第1作目の 『濁流資金』 に次ぎ、本書が第6作目です。大分県湯布院温泉で、岡広組二次団体三代目博福会顧問の<相良陽一>が変死体で発見され、使用されたのが毒矢に塗られた「トリカブト」だと判明します。「トリカブト」のDNE検査の結果、<青山>は京都の仏像盗難事件で殺された住職の事件との絡みを掴み、岡広組との関連を捜査する過程で、京都の清水組を中心とする宗教団体や病院経営、中国からの爆買ツアーを隠れ蓑にマネーロンダリングや薬物の密輸の核心に迫っていきます。福岡と京都のヤクザ組織の対立と同様に、中国マフィアと上海マフィアという中国共産党の代理戦争の構図を描き、宿敵の<神宮寺武人>を逮捕する場面で本書は...
-
投稿日 2016-05-10 21:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
<警視庁公安部・青山望>シリーズとして、
-
投稿日 2016-05-09 16:05
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
今朝方の『讀賣新聞』の朝刊三面にて、<有川浩>の 『植物図鑑』 が、6月4日(土)に松竹配給映画として公開されるのを知りました。原作『植物図鑑』(角川書店)の表・裏表紙の見返りには、野草たちがカラー写真で掲載されていますので、<有川浩>ファンとして、また花好きとして手にした一冊でした。どういうつながりがあるのか、このたび『植物図鑑』の映画公開を記念して、神戸市交通局と「そごう神戸店・西神店」が<エコショッピング>キャンペーンを、5月10日(火)から5月29日(日)の期間にて実施されます。キャンペーンは、市営地下鉄各駅や北神急行電鉄谷上駅窓口でスタンプを押したキャンペーンチラシの裏面に、期間中に...
-
投稿日 2016-05-08 21:28
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
本書には連作短篇として9篇が収められていますが、幕開けは18歳のときに娘<千春>を生んだ<咲子>が登場、奔放な性格で母親に<咲子>の養育をまかせっきりに、スナックに勤務しているところから物語は始まり、この時<千春>は13歳でした。第2篇目から<千春>が登場、16歳で隣家の大学生に妊娠させられ、その母親に連れられ子供を堕胎、18歳のときにはススキノの「ろまん座」で<杉原麗>としてストリップ嬢になり、22歳では食品会社の配達員をしていたことにより41歳の<木村晴彦>と結婚しますが、長く続きません。やがて二度目の結婚で娘<やや子>を産みますが、その生活も波状していきます。読み手としてはこれは同じ<千...
-
投稿日 2016-05-05 21:25
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
<エリカ&パトリック事件簿>シリーズとして、前作
-
投稿日 2016-05-03 21:28
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
副題に<エリカ&パトリック事件簿>とあり、本国のスウェーデンでは人気のシリーズのようで、同じスウェーデン作家<スティーグ・ラーソン>の 『ミレニアム』 シリーズ (2) ・
-
投稿日 2016-05-01 21:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
元書店勤めの著者は、2006年5月
-
投稿日 2016-04-29 21:29
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
何気なく手にした本が、地元神戸と関連した内容であったり、前回に読んだ本と関連することなどがたまにあり、不思議な繋がりを感じるときがあります。今回も『リアル・シンデララ』の主人公<泉(せん)ちゃん>こと<倉島泉>のお誕生日が、1950年4月29日の天皇誕生日(現・昭和の日)であり、日付の巡り合わせに驚...
-
投稿日 2016-04-28 21:28
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
刑務所務めの過去を背負いながら、谷中根津界隈で細々と暮らす30歳の<小森谷芭子>と、一回り年上の42歳の<江口綾香>を主人公に据えた、『すれ違う背中を』 に次ぎ、本書が3作目で完結篇に当たります。本書には6篇の短篇が収められていますが、<芭子>は刑務所で覚えた裁縫を生かしたペットの服作りも順調に動き出し、<綾香>はパン屋の開店を目指して頑張っています。本書では2011年3月11日に発生した「東日本大震災」の出来事が、二人の人生に大きな転機を迎えさせる構成で、「あとがき」を読みますと著者自身が当日に本書の取材中だったことが書かれていて、ほぼ実体験が生かされています。<芭子>は<南祐三郎>という弁...
-
投稿日 2016-04-26 21:26
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
繊細で佇まいの美しい文章で人情の機微を描き出し、手触り感のある細部の描写が素直に伝わる著者の作品は、新潮文庫として 『いさご坂』 と読んできており、本書が3巻目になります。物語の舞台は、享保7(1722)年12月、将軍<吉宗>の時代に設立された「小石川養生所」を舞台に繰り広げられる短篇5篇が収められています。主人公はお家のために詰め腹を切らされ、医師<高橋宗庵>家に5歳のときに養子に出された23歳の若き医師<淳之祐>を主人公に据え、病人の身の回りを世話する者たちとの交流と、不治の病の病人たちとの関わりを通して、彼の人間的な成長と医師としての成長が平行しながら描かれています。藩の不正をただすため...