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投稿日 2016-03-30 21:29
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
本書は、(集英社文庫)として前作の 『マスカレード・ホテル』 に次ぐオリジナル文庫本です。 中短篇4篇が収められていますが、「ホテル・コルテシア東京」のフロントクラークとして勤め始めた<山岸尚美>を主人公とする『それぞれの仮面』や『仮面と覆面』、警視庁の捜査一課の新米刑事として上司の<本宮>と組み、...
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投稿日 2016-03-29 21:29
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ファルコン
本書は2013年上半期・第149回の「直木賞」受賞作品です。 短篇7篇が収められており、北海道の釧路湿原を見下ろす場所に建つラブホテル「ホテルロイヤル」を舞台として、ホテルの経営者、その家族、従業員、出入り業者、そしてホテルを利用する男女に繰り広げられる心の機微を、鮮やかに描き出しています。 あまり...
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投稿日 2016-03-27 21:27
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ファルコン
タイトルの『ぬけまいる』は、江戸時代に伊勢神宮に雇い人や家族に断りもなく参拝しても、お咎めが無かった「抜け詣り」(御蔭詣り)から付けられています。 登場するは、若い頃に「馬喰町の猪鹿蝶」と呼ばれた28歳の、<お以乃>、<お志花>、<お蝶>という江戸娘三人組です。 それぞれに個人の悩みを持ち鬱積した日...
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投稿日 2016-03-25 21:31
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ファルコン
1997年『蒼龍』で「オール読物新人賞」を受賞して作家デビュー、2002年『あかね空』で「第126回直木三十五賞」を射とめている著者です。 本書は二部に分かれており、第一章は『天理時報』(天理教道友社)、第二章は『時字随想』(読売新聞)と『1194』(三井ビルテクノサービス)に書かれたエッセイ集です...
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投稿日 2016-03-22 21:28
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ファルコン
副題として<県警捜査一課・城取圭輔>とあり、また長野県警があまり小説には登場しない舞台設定ということで読んでみました。 事件は長野県庁で行われてた県会の定例議会中に停電が起こり、演説中の議員が射殺されますが、閉鎖された議場と傍聴席の中での事件だけに逃げた者もおらず、また凶器も発見されません。 議会開...
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投稿日 2016-03-20 21:26
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ファルコン
刑事<姫川玲子>を主人公とするシリーズとして、『ストロベリーナイト』 ・ 『ソウルケイジ』 ・ 『シンメトリー』 ・ 『インビジブルレイン』 ・ 『感染遊戯』 に次ぐ文庫本最新刊が本書です。 本書で<姫川>は本庁捜査一課の主任から、池袋署の刑事課強行犯捜査係の担当係長になっています。 その池袋署管内...
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投稿日 2016-03-18 21:28
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ファルコン
先だって、一杯呑みに出向いた<憩い処「乾杯」>の<ハルちゃん>からいただいた文庫本 『花は桜木 人は武士』 を、さっそく読ませていただきました。 大阪府生まれで神戸市で育った著者らしく、多くの時代劇は「江戸」を舞台としていますが、本書は上方の「大坂」や「京」を舞台として、本書には7篇の短篇が収められ...
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投稿日 2016-03-16 21:31
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ファルコン
今宵は<憩い処「乾杯」>で、「ホタルイカの酢味噌和え」 を肴に一杯呑んでいました。 時代小説も良く読んでいますので、女将さんの<ハルちゃん>から<鈴木周平>さんの文庫本、『花は桜木 ひとは武士』をいただきました。 どうやらお店に顔出しされるお客さんのようで、神戸市灘区に在住、本書に収録されている『ぴ...
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投稿日 2016-03-15 21:28
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ファルコン
物語が語られる舞台は、銀座の裏路地にあるバー「シェリー博物館」です。 <僕>は、あるひ老人から声を掛けられ、彼は外務省に勤務していた外交官<津村昌雄>と名乗り、戦前の歴史として表には出てこない自分の経験した隠された真実について語り始めます。 本書には四話が収録されていますすが、全権大使相当の身分で<...
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投稿日 2016-03-13 21:28
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ファルコン
本書のタイトルである<アスクレピオス>は、ギリシア神話に登場する名医として死者をも甦らせるため、<ゼウス>の怒りに触れ雷撃で殺されてしまいますが、死後、蛇つかい座として天に登り、「医神」となりました。 小説の舞台となるWHOの紋章は、国連旗の図案に蛇が絡みつく杖をあしらい、医療のシンボルとなっていま...