-
投稿日 2016-03-15 21:28
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
物語が語られる舞台は、銀座の裏路地にあるバー「シェリー博物館」です。<僕>は、あるひ老人から声を掛けられ、彼は外務省に勤務していた外交官<津村昌雄>と名乗り、戦前の歴史として表には出てこない自分の経験した隠された真実について語り始めます。本書には四話が収録されていますすが、全権大使相当の身分で<砂谷周一郎>が登場、各地で起こる殺人事件やスパイ事件に関して重要な立場で外交をこなしていきます。登場人物は史実に忠実に、起こる事件はフィクション(?)として、ヨーロッパを舞台に展開される秘密外交が面白く楽しめた一冊でした。<逢坂剛>のあとがきに、著者の言葉として「アメリカみたいな大国を相手に三年余りも戦...
-
投稿日 2016-03-13 21:28
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
本書のタイトルである<アスクレピオス>は、ギリシア神話に登場する名医として死者をも甦らせるため、<ゼウス>の怒りに触れ雷撃で殺されてしまいますが、死後、蛇つかい座として天に登り、「医神」となりました。小説の舞台となるWHOの紋章は、国連旗の図案に蛇が絡みつく杖をあしらい、医療のシンボルとなっています...
-
投稿日 2016-03-10 21:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
主人公は<赤目小籐次>、「来島水軍流正剣十手脇剣七手」の剣豪であり、部類の酒好きな老侍です。これまでに
-
投稿日 2016-03-08 21:28
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
プロローグとエピローグの間に、『廣田家の殺人』・『楠原家の殺人』・『鷹尾家の殺人』と、三つの殺人事件の章があり、一見関連のないそれぞれの殺人事件が、最後の『衣更月家の一族』の章で、見事に繋がりを見せる構成で、読み終り「なるほど」と感動を覚えました。夫から逃げ出した妻<宮坂晴菜>は、姉<廣田優子>の家...
-
投稿日 2016-03-06 21:29
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
神戸っ子として、「異人館」という言葉が気になり手にしてみました。書き出しの部分では舞台となる町の名称も表われず、長崎か横浜なのかが分かりませんでしたが、文中に「諏訪山の展望台」が出てきましたので、神戸が舞台だと分かりました。7歳のときに誘拐に合い、その恐怖で前後の記憶が定かでない<此花千景>は、祖父...
-
投稿日 2016-03-06 10:33
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
今朝の『讀賣新聞』の朝刊のテレビ欄にある「試写室」にて、<桂望実>原作の
-
投稿日 2016-03-03 21:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
大学時代から11年、それぞれ職業は違いますが、33歳になった今でも友人として仲の良い、冴えない3人組を主人公とした、奮闘物語です。ほぼ同時期に失恋した彼らは、大学時代の憧れの先輩<河島美砂子>が経営する高級エステサロン「サロン・ド・アクア」が開設する<男性問題解決コース>の第1期特待生として、女性に...
-
投稿日 2016-03-01 21:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
主人公は、東京から鳥取県堺市にある高校に入学した<冬目皆人>です。入学式早々、1学年上の<ハル先輩>こと<春道兎鳥>が主催する「妖怪研究同好会」に入部させられますが、彼女は筋金入りの妖怪マニアでした。本書には妖怪が引き起こしたとされる、部室に出る幽霊、天窓から覗くサングラスをかけたアフロヘアーの男、...
-
投稿日 2016-02-29 10:29
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
一般の方よりも本を読むほうだと思いますが、もっぱら文庫本を中心として乱読しています。それでも、新聞の下段に掲載される新刊の案内はチェックしていますが、今朝の『讀賣新聞』の朝刊に
-
投稿日 2016-02-28 21:28
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
東京都内で起きた3件の連続殺人事件の現場には、暗号めいた数字が書かれた紙切れが残されていました。警視庁捜査一課はその暗号から、第4件目の犯行現場が、「ホテル・コンテルシア東京」だと確信、それぞれの部署にホテルマンとして潜りこ込み、10日以内に決行されると予測される日まで警備体制を敷いています。容姿か...