-
投稿日 2010-01-16 21:27
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
表題作を含む5話の短篇が納められていますが、どれも主人公は退官した刑事を取り巻く物語ばかりです。地道に一つの事件を解き明かしてゆくいわゆる警察小説ではなく、ひとりの人間としての行動やその友人・家族を絡ませ、心にナイフを突き刺すような痛みを感じさせる内容でした。様々な理由を抱え、職を辞した刑事たちに訪...
-
・・というタイトルで以前書留ましたが、一時はやった言葉に「パラダイムシフト」がありました。「龍馬の如く」茶谷清志著x武田双雲書、Infotop出版より常識太平の世なら常識を知れば生きていけるけんど、時代が動く時は常識という思い込みは邪魔になるんぜよ案外、年配から小言を言われている若者が何かしでかしてくれるのかも? そう考えると面白い時代なのかもしれません。不況、不況といってうつむいても仕方が無いですし、再び「龍馬の如く」より見うつむいていたら大きな空も広い世界も見えんぜよ...
-
投稿日 2010-01-16 00:01
ギター余話
by
Toshiaki Nomura
ヴィオリストの今井信子の自伝を読み終えた。この主人公はだれか・・・。ヴィオラを弾くおばさん・・・。というと怒られると思うが、まあ半ば当たってはいる。ヴィオリスト今井信子のヴィオラ人生が書かれているわけだが、ヴィオラという楽器の独奏というのは、おおよそ普通想像する人は少ないと思う。確かに今は聴く機会は...
-
投稿日 2010-01-15 21:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
来月2月6日、<富永まい>監督の映画『食堂かたつむり』が公開されますが、その原作本で2008年1月に(ポプラ社)から単行本が、映画化に際し今月に文庫本が出ました。主人公の<倫子>は25歳、ある日バイト先のトルコ料理店からマンションに帰宅すると、インド人の恋人に貯めていた現金と家財道具一式を持ち逃げさ...
-
投稿日 2010-01-12 21:45
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
三宮センター街にありました、後藤書店が2年前に閉店して以来、大きな古書店として重宝していました【MANYO】が閉店します。三宮駅からほど近いサンプラザ3階という便利な場所にあり、よく利用していました。このビルの2階には、かって4軒ほどの古書店が並んで営業しており、ブラブラと古書を見て歩くのに、好都合...
-
投稿日 2010-01-11 21:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
30代でパニック障害を起こし鬱病に悩み、50代を超えてようやく著者自身が落ち着いて自分の人生の全体を眺めながら書いたエッセイ集が本書です。医師として作家としての四半世紀を振り返り、新たに自分自身の「からだ」と向き合う日常が、研ぎ澄まされた感性で綴られています。ペンネームの「南木」は、祖母のように地に...
-
投稿日 2010-01-10 00:43
ギター余話
by
Toshiaki Nomura
塩野七生著「ローマ亡き後の地中海世界上下」読み終わりました。これは「ローマ人の物語」全15冊のその後って感じですね。ローマが滅んでその後の地中海世界は、イスラムの海賊が跋扈した世界になった・・・。海賊をバックアップしたのはオスマントルコ帝国であり、その世界帝国オスマントルコと、ヨーロッパ連合の海での...
-
従来の生産性向上は、肉体労働における生産性を問うものであった。経済学でいう資本と技術が生産要素であり、経済学者は資本と主役とし、技術者は技術を主役として生産性向上に努めてきた。肉体労働の場合には、人は一時に一つの仕事しかできず、生産性の向上は目的を問うことでなく、「如何に行うか」が焦点であった。しか...
-
2009年にニューズ・ウイーク誌が東京支局を閉鎖しましたが、とうとうタイム誌も東京支局を閉鎖することになったようです。インターネットが進み、広告収入が減ったことが原因のひとつのようですが、原因が何であれ日本から撤退=今後の日米における政治・経済の発信が米国誌の視点でどうなるのか?中国一辺倒でいいので...
-
IT革命、イノベーションという言葉が闊歩した1990年代、先進国では情報社会にはいったといわれていた。この情報社会もドラッカーの言葉を借りれば、知識労働者による新しい組織社会の時代の到来だともいえるのではないだろうか。 公共社会や家族が安定を求めるのに対して、この知識組織は不安定的要因であり、...