太陽の表裏
4月
2日
デビット・リカードの理論に始まり、第2次大戦後の高度経済成長期に規格大量生産型の社会を築いた日本は、まさに近代工業社会への仲間入りを果たした。万博の成功もそれを裏付けるものであった。
日本の大企業は政府のコントロールを受け、作ったものは売れる、決してつぶれない構造になった。
そこで、終身雇用や年功序列の仕組みが当たり前のものとして定着して行った。
時代は変わったなと実感する。
世界の動向と日本の政策がマッチしたとき、「太陽の塔」のようなアートがシンボルとして必要とされたし、社会からも何の疑問もなく受け入れられた。
今の世の中でこの規模のアートを完成させる予算を絞り出すことは不可能なのだろう。
世界の構造は変化し、日本は変化を拒んだ。
だからと言って、僕は「太陽の塔」を否定しないし過去のものだと思わない。
何なんだ、この迫力は?
これは、さらなる未来のを表現しているように思える。