スポーツコミュニケーションアドバイザー
夢実現サポートコーチ 村井大輔です。
スポーツ指導をするときに、選手を集めて「同じように」伝えたのに「すぐに理解してくれる選手」と「なかなか理解できない選手」がいると感じたことはありませんか?
すぐに理解ができない選手には、「理解力がないのかな?」「運動神経が鈍いのかな?」「そもそもこの競技に向いていないのかな?」などと思ってしまうこともあると思います。
すぐに理解ができるかできない選手は「ダメな選手」なのでしょうか?その答えは、選手それぞれの「学習優位感覚」の違いがあるからかもしれません。
学習優位感覚とは?
「学ぶ」の語源は「真似ぶ」だといわれています。
では、皆さんが学生のころ、たくさんの勉強をしていたと思います(笑)。英単語はどのようにして覚えていましたか?
「たくさん書いて覚える」「口にして読んで覚える」「見て覚える」どの様な方法が一番覚えやすかったのでしょうか?
人はそれぞれ違った感覚を持っています。それが「学習優位感覚」というのです。
「視覚優位」
見て覚えるのが得意という人は「視覚優位」の人です。
例えば、野球のバッティングを教えたい時。このタイプの選手には、言葉で説明するよりも映像で見せたり、監督がスイングの見本を見せた方がすぐに理解するかもしれません。
今どきで言うと、YouTubeの画像を見せて「こんな風にスイングしてみようか」というだけで理解できるかもしれません。
「聴覚優位」
聴いて覚えるのが得意だという人は「聴覚優位」の人です。
耳で聞くことに優れているので、監督の言葉をしっかりと理解してくれます。バッティングのコツを言葉で伝えても、すぐに理解してくれる選手達です。
「言語感覚優位」
口に出して覚えたり、ノートに書いて覚えることが得意だという人は「言語感覚優位」の人です。
このタイプの選手には、監督が言葉で伝えたり、映像を見せて教えたことを、選手の口で、選手の言葉でもう一度説明してもらうと、しっかりと理解してくれる選手です。
少し時間はかかるかもしれませんが、一度覚えたらしっかりと叩き込まれるタイプです。
「触覚(体感覚)優位」
とにかく自分でやってみて覚えるのが「触覚(体感覚)優位」の人です。
出来るかできないかよりも、まず体を動かしてみることで覚えていきます。監督が一生懸命に伝えようとしても、「体を動かしたい」と、うずうずしてしまい監督の言葉を聞かなかったり、映像も上の空で「とにかくやらせてほしい」というタイプです。
出来るかできないかよりも、まずやってみて、「どうだった?」というところからがスタートです。できない所が自分でわかると、どうすればいいのかを受け入れることができるようになります。
まとめ
選手全員を集合させて教えるということは、ひとりが大勢に教えることができ、スピード感がありますが、もしかすると4分の1の選手にしか監督の教えたいことが届いていないのかもしれません。
ということは、すぐに理解が出来ていない選手も、伝え方を少し変えてみることで、すぐに理解できる選手となる事ができるということなのです。
選手それぞれの性格やタイプ、個性を知ることでチームの成果に繋げることができるのです。
- 学習優位感覚には4つのタイプがある
- それぞれのタイプに適した伝え方がある
- 個性を活かすことでチームの成果に繋げることができる
選手それぞれの「個性」を指導者の方全員が知ることで、個々の選手に適した指導ができれば、チームの力を最大発揮できるようになると私は思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
夢実現サポートコーチ 村井大輔
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