失敗を許される社会で育った子どもたち
9月
2日
失敗を許される社会で育った
いまの子どもたちは、失敗してもすぐに許され、強く怒られることが少ない環境で育っています。学校でも家庭でも「叱らない教育」が当たり前になりつつあります。もちろん、子どもの自尊心を大切にするという点では良い面もあるでしょう。
しかし、その子どもたちが社会人になったとき、どうなるのでしょうか。会社に入れば、失敗は必ず起こります。そしてときには、上司や先輩から厳しい言葉を受けることもある。そんなときに「怒られることに慣れていない」「失敗から立ち直る経験がない」としたら、どう対応できるのでしょうか。
最近では、そうした問題を避けるために、会社側も「怒らない」方向にシフトしています。叱責や指導は「パワハラ」と受け取られかねず、結果的に注意すらしない風潮が広がっています。つまり、「失敗を怒られたことがない世代」と「怒らない会社」がかみ合っているのです。
しかし本当にそれでいいのでしょうか。失敗から学ぶ機会を失い、厳しい指摘を受ける場がなくなれば、社会全体が「成長しない組織」になってしまう危険があります。人は失敗や叱責からも学ぶもの。厳しさをどう伝え、どう受け止めるか――今こそ社会全体で考える必要があるのかもしれません。
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内倉憲一(うちくらけんいち)
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