<日本企業は次に何を学ぶべきか>の書籍から抜粋・・ 今でこそ中国事業で業績を挙げられるようになったユニクロであるが当初は失敗の連続だった。 中国事業は2009年9月の上海への出店から始まった。 当初は、日本のユニクロ同様に最適価格で市場を狙う戦略を実行した。 価格競争が想像以上に厳しかったことから・・いくら低価格のユニクロでも価格の面では勝ち目がなかった。 転機が訪れたのは2005年9月に香港に初出店した時だった。 上海での過度な価格競争を教訓にし、香港では思い切って日本と同じ品ぞろえに変化させ・・価格も日本より高くした。 価格相応に<日本製品は上質>というイメージ作りのため商品の表示も<日本語と円>のままにして、棚で別途<香港ドル>の価格を表示するという徹底ぶりを見せた。 寂れたショッピングビルの3階という立地であったものの大成功を納めた。 日本国内で売っている商品と一緒ではあるものの・・国内の良質で低価格というイメージではなく・・価格は高いが<日本の上質なカジュアル服>という新しいイメージを作り出した。 <JAPANブランド>の特性を見事に活かし売り上げ拡大に繋げることに成功した。 ユニクロの戦略を見ていると・つまずいた時の撤退が早く・・再挑戦して成功した事例が多くみられるようだ。 小生は、平成11年・・まだ<東証>にも上場していなかった・・山口県の田舎企業の将来に懸けて・<ユニクロ>を、八王子市台町に誘致しました。 ユニクロファンとしては、嬉しいい限りです。