岩波ブックレット(小冊子)72頁 原発を変えられない社会をどうやって変えるのか? 共同著者 吉岡 斉 (よしおか ひとし)・・九州大学教授 (科学技術) 寿楽 浩太 (じゅらく こうた)・・東京電機大学助教授 (科学技術) 宮台 真司 (みやだい しんじ)・・首都大学東京教授 (社会学) 杉田 敦 (すぎた あつし)・・法政大学教授 (政治学) 安倍内閣では <脱原発>を求める多数の声を無視して、政策の決定過程には反映されず・・福島原発事故以前の原子力政策への回帰が進められています。 政策を実際に決めているのは誰であり・・本来は誰であるべきなのか・・ 専門知識が求められる問題に、私たち国民ははどう関わっていけるのか・・ 4人の論客の意見が掲載されています。 <興味深い意見>から・・ 何十年も前の技術で作られた既存の原発を死守することに血眼になる<エンジニア>というのは、普通に想像されるエンジニア像とはちょっと違って、かなり違和感があります。 しかし<原子力ムラのエンジニアたち>は、なぜか??古い原発が必要な安全性を満たしているとか、もっと長く使えるとかいった点ばかりに一生懸命になっているように見える。 普通<エンジニア>というのは、自分が作った新しい技術を売り込みたい・・それで世の中に約に立ちたい・・前よりもいいものを作りたいという観念を持った人達だと思うのです。 <これは危険だし高いからやめようよ・・俺の奴だと壊れないし安いよ・・>とか言いだすのが <エンジニア>の通常のメンタリーテイだと思うのです。 ところが <原子力ムラのエンジニア>にはどうもそういう成分が少なすぎるように見えることが問題です。 小生個人は・・福島の事故の始末もついていない現状では<原発の再稼働>には反対です・・ <廃炉>をするにも数十年かかる・・<ゴミ>の処理には100年単位の時間がかかる・・<最終処分場>は、候補地さえ見つかっていない(永久に不可能??) <再稼働~凍結~廃炉>等のの議論は、時間をかけて・・多くの周辺住民の理解を得手から結論を出すべきだと考えています。