4月
23日,
2022年
「後継者を育てる」のは簡単ではない
ある知り合いの会社からこんな悩み、そして要望が飛び込んできた。
「そろそろ自分も定年。後継者を育てる必要がある」
「でも、それをどうやったら良いのか?また後継者さえ決まっていないし、後継者を必ずしも一人に限定している訳ではない」
なるほど!
さてプロコーチとして、そしてコンサルタントとして、我々は何が提供できるのか?
今日はこの辺りを「セルフ・ブレインストーミング」で、色々と考えてみたい。
1.そもそも
「そもそも今回のご要望でお客様は、何を得たいのか?」
「研修・ワークショップが完了した時に、後継者と目されている参加者は何を持ち帰りたいのか?」
(1)自発的に考える姿勢・マインドセット
(2)経営という視点で工場全体の方向性「Big Picture」を描けるようになって欲しい
(3)数字を活用したマネジメント
(4)予算編成全体のプロセスの理解
(5)何を以って「後継者が育成できた」と言えるのだろうか?「どういう条件が揃ったらバトンタッチをするのか?」
2.上記に基づいて、こちらから提供できるものや視点(課題意識の醸成も含む)
(1)会社全体の方向性や理念・ビジョンとは何か?
(2)事業戦略策定プロセスの基本(PEST/3C/SWOT/自社事業の定義など)
(3)工場は事業活動を支える一つの機能。理念・ビジョンに従って検討されるもの。
(4)工場としての果たすべき役割とその評価基準は何か?(PDCAの理解)
(5)自分たちの工場としての「ありたい姿」のイメージ化・言語化
(6)予算作成プロセスを理解することで、工場全体のValue Chainを理解し、参加メンバーお互いの関係性や協力体制を理解する・見直す
(7)そもそも経営数字の見方・活用方法とは?
(8)「数字による管理とは?」「予算編成の構成物とは?」の基本理解
3.我々の関わりで、参加メンバーの中に残って欲しいもの・持ち帰って欲しいもの
(1)事業戦略・会社全体の方向性と自分の役割との関連性を理解する姿勢
(2)世の中の動きと自社・自工場の方向性との整合
(3)目先の事柄と将来の事柄とのバランス(緊急 vs. 重要のマトリックス)
(4)何を残すべきで、何を変更すべきなのかを考える視点
(5)自分が自分の「上司の上司」だったら、どう考えるのか?という視点
ここまで書いて気付いたのは、上記項目を白い大きなキャンバスに連関図・マインドマップ的に描いてみると全体像が見えるように思いました。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお